2021冬アニメの感想です

タイトル通り!  

 

裏世界ピクニック

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シンプルな楽しさで気持ちよく見ていました! かわりに玄関の覗き穴はしばらく使えなくなりました。

何も無いはずの場所になんかある気がする、普通の景色なのにどこか違和感がある、と思わされる雰囲気作りが冴えていました。あわせてちょっとグリッチ踏んだだけで廃人になれる怖さもあり。それなのに裏世界はふらっと行ってしまいたくなるほど美しく神秘的に見えました。噂だけど裏世界ピクニックの聖地巡礼に向かった人もいるらしいね……

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空魚と鳥子のこと。空魚の印象は1話から半ば自殺願望のように裏世界へ吸い込まれるようなウジウジした感じの人で、鳥子はやることも居酒屋で注文する量もいちいち大きいタフで快活な人というイメージでした。金髪の美人さんで…しかもすごくいい人…! 丁度いい凸凹コンビが恐怖にアクセスしてくるやばいやつらを物理で倒していく冒険、という感じで楽しく見ていました。

だけど最終回の長い語らいではその印象が変わった気持ちです。鳥子はお姉ちゃんという目的があって走るけど何か大きなものに縋っていないとどうしようもなくなるような、1話の空魚くらい裏世界に招かれそうな危うさを持った人だな……という感触が残ってました。空魚もそういえば砂浜で人の形をしたものを撃つとき、鳥子がトラウマにならないよう最大限気を遣ったのにドライにバシバシ撃ってたなあとか。意外と図太い。

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小桜ちゃんかわいい!!!!

 

SHOW BY ROCK!! STARS!!

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お祭りアニメだーーーーーー!!!!!! !!!

すっっっごい好き。。。体がこのアニメに勝てるようになってない。全員好き。嫌いな人誰もいないよ…… 2話の裁判あたりは頭吹き飛びそうになったけど。だって7話の双循が…何その表情って…! ロージアちゃんが…!!(無限ループ) ロージアちゃんがお高いレイジンさんに下からガン飛ばすの大好き。

今期のSTARS!! は無印、ましゅまいれっしゅ!! と舞台の違う2作品から続く全員集合バージョンです。前2作はそれぞれで違う雰囲気があって、STARS!! の中では全体的なテンションは無印、メイン役とEDを歌うのはましゅまいが担当していました。ましゅまいれっしゅ!! は特にアニメを見る層にもっぱら人気があって、同じ意味で独走していった印象もありました*1。STARS!! のアニメではそのましゅまいれっしゅが無印の土俵でメインをやって、前主人公グループのプラズマジカと息を合わせて歌い、EDはシアンちゃんから差し伸べられた手をほわんちゃんが受け取ります。これは受け売りなのですがましゅまいれっしゅ!! がSHOW BY ROCK次元に組み込まれるまでのストーリーでもあるよという一面は腑に落ちるところがありました。

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みんなもオープニングの「星がキラキラキラ」で埴輪みたいな踊りする?

 

Dr.STONE 第2期

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千空は科学に嘘をつかない。

1期から面白かったのがますますパワーアップした2期でした! 千空はそのままの意味でジャンプ漫画主人公だけど、勇気!気合!というより信念や行動の裏にいつも科学の一本線が通ってるのが気持ちいいよね。司が兎を狩る獅子のように万全を期すのも、かつ司に拳を降ろさせたのも千空が科学を信じているからこそでした。それだけに2期では科学的根拠にならない”俺の言葉”を司への最後の説得に使ったり、冷凍庫の前で目的も無いお喋りをするシーンが特に目立って見えました。千空は冷たい論理ロボットじゃない、胸には確かな意思がある…! クールで理想を言う主人公の内に誠実さもアツさも一体になっていたのが面白かったです。

クロムもね、カッコイイよね…。馬鹿笑いされても手元に何も無くても自力で脱出を遂げました。もちろんお助けもありながらだけど、クロムが信念を曲げずに突き進む姿がうれしかったです。相変わらず調子の良い人だけどたまにキメ顔してくるのズルいな…みんな好きなやつじゃん…。お爺ちゃんがメカに興奮してるのも毎回好き。

1期・2期と長く舞台だった陸のストーンワールドを最後に思い切り美しく描いて見せるのにも圧倒されました。千空と司がはじめて会った場所にある芽吹きはきっと希望の兆しだよね…! 続編も楽しみです!! 

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ゆるキャン△ SEASON2

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吐く息は白い 冬キャンプのお話。見る前は冬って言葉に多少警戒していたのですが優しくて暖かくてにっこり笑顔になれるアニメでした。( ◜ ◡ ◝)リンチャーン

ゆったりした雰囲気の中でも冬は少しだけ皆が変わった季節でした。それはバイトの姿から今が始まる1話だったり、ソロキャンとグルキャンの道が交わることだったり。

なでしこちゃんがソロキャンやってみたいと呟くシーンでは息を飲みました…! 今度のグルキャンでのメニューを唱えながら走る楽しさとは裏腹に、警告色や駅の階段*2を次々に通り過ぎていき、乗れたはずの電車を見送り、自分の意思でひとり取り残される。走っている間にはすでにソロキャンのことが脳裏によぎっていたような感じがしました。そして静かで空っぽのホームに漂っていたのは不吉の予兆ではなく、新しい未知のことを始めてみるときの期待や不安でした。ここがとても気迫のこもった場面として印象に残っています。なんかアニメにぽろっと「わたしたちにもできるかな」を言われると心臓が止まる病気があるみたい…。これだけやっておいてその後、ウナギ!! の一声で同じ道を逆走するのもお腹痛いほど笑ってしまいました。

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なでしこちゃんは初めてのソロキャンをして、リンちゃんは実はグルキャンに誘おうとしていたり。それぞれのキャンプの楽しみ方が交差しはじめる間には2人を比較する場面が散りばめられていました。違う場所でも同じ気持ちになったり、同じ場所でも違う感じ方ができる。2話で大晦日のソロキャンガールがピザの誘惑に負けた後、7話の桃色ソロキャンガールは富士宮焼きそばの香りに誘われました。みんなは勝てたと思う?

うれしかったのが2人は交わるけど混ざらないところ。自分とは違う人間が好きに思ってるものを体験してみて、その楽しさを知って。だけど自分が好きと思えるエリアを譲歩したり人目を覗って同じ感想を持たなきゃいけないわけじゃない。そういう雰囲気が現代的な優しさでもありこの作品のらしさだなと感じます。近づいても混ざらない、混ざらなくてもお互いの好きなものの良さをちょっとだけ知るようになれた。そこにいる1人と1人を常に尊重する空気感がありました。

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2期では寂しさがひとつのテーマになっていました。一見寂しく見えるソロキャンになでしこちゃんが触れ、自分なりの楽しさを見つけていく流れはとても印象深かったです。だけどお互いの好きは交じあうものでリンちゃんもまたグルキャンを知ることになります。

10話からの伊豆キャンでは孤独なリンちゃんも輪に入れてあげて皆の旅行で大団円END!! …とはならずに、爆睡するなでしこちゃん、入れ替わりで寝て起きるリンちゃんとすれ違いもあり、むしろ同じ旅をしてると思えないくらいの自由さがありました。グルキャンだからって自分のやりたいことをやってもいいよね。伊豆キャンのはじめ皆で旅行の計画してるときリンちゃんが「私は原付で行きたい」って言うところ、あれすごく嬉しかったんです。現実なら苦笑いされたり慌てて場の空気を直す人が出てくるような発言なのに誰も笑わず当たり前に受け入れてくれるし、だからこそ言う側も気兼ねが無いの。いいよね……

自分を通したり、はたまた一緒に誕生日を祝うような夜も過ぎて、13話では旅の終わりにたっぷりと時間が割かれていました。なでしこちゃんの返す「寂しいは寂しいよ」にはかなりびっくりしました。寂しいことも楽しいんじゃないの…?って。だけど2人は違う人間同士、旅の終わりに感じるものもまた違っていました。始めはリンちゃんのこぼした言葉からなでしこちゃんがソロキャンの楽しさに触れたように、今度はなでしこちゃんの言葉からグルキャンを寂しさの一面からも知るようになる。お互いに感じ方は違うけれど、その先に繋がるやることは同じ。ここがバッチリと決まっていました。肯定のパワーがすさまじいよ…。

  

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エンディングもだいすき。空を通り過ぎてお互いの事に思いを馳せるのではなく、このアニメでは見ている星空こそが綺麗なもの。2人は向かい合わずに同じ方角を見上げ、同じ景色をそれぞれに思う。寒くて寂しくて心理的にも遠いように見えるはずの絵作りなのにどこか暖かいのは、景色だけでなく2人のあり方を描いてきたからで、だからこそ星空を見上げる2人の姿がかえって美しく見えました。

 

ひぐらしのなく頃に 業(2クール)

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ひぐらしがこんなに毎週楽しみなアニメになるなんて…!

1クール目であまりピンと来てなかったせいか、2クール目ではかなり見る姿勢が変わりました。猫騙し編 其の二、其の三あたりでめくるめく血祭りが始まったときはどんな顔すればいいか分からなかったけど、ひぐらしって本来こうだったよね、と思い起こしました。夢にも出ました。雛見沢から逃げるのをやめて奉納演武でも感謝を示し一区切りついたときは(オヤシロさまって束縛系カノジョ・・・?)とも思ってたのですが、それがこんな形で回収されるとは思っていませんでした。雛見沢のループから抜け、想像できない1日に期待しながらカレンダーをめくる日々を過ごしたい、梨花ちゃん学園では100年分の愉悦を込めてべらべら日付めくってたのかな……。

ずっと主人公を張り続けていた梨花ちゃんが、郷壊し編からは一転して勝手に動く出演者になったのは妙な不気味さでした。沙都子ちゃん側が1度は時を繰り返しても同じ道を選ぶの健気だよね…。他人をどうこうしようとする自体が無理のあることかもしれないけど、2度も裏切られるのはやっぱりつらいよ。巻き込まれてやり直す梨花ちゃんと違い自分からガツガツ死にに行くのもシリアルキラーっぽい別の怖さを感じました。

見ていて惹かれる場面が多かったです。猫騙し編 其の一では台所で包丁を逆に取りながら自殺の話をしていると足元の台も絞首台のようでハッとしました。また一新したデザインもここに来て輪をかけて魅力を増したように感じます。かわいい系の絵柄で今どきまずお目にかからないようなホラー顔をやるのはかなり綱渡りなことしてるなという気もありつつ、可愛らしい邪悪な笑みだったり不思議とマッチする瞬間があって面白いところでした。

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はたらく細胞!!

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うぉーう うぉううぉう Wow Wow wow うぉうぉうぉう にゅっ にゅっ にゅっ にゅっ

楽な気持ちで見ようとしてたら良い意味で揚げ足を取られたアニメでした。1期は2018年だから3年前、そんなに経ってないね。1話は血小板ちゃん、2話は記憶細胞さん、3話はヒスタミンどばどばマスト細胞さんといつもの人たちが働いていて視聴感を取り戻してきました。悪者を倒す! はひとつの見せ場なりにそれ自体はざっくりしたイベントでしかなくある程度なにをやってもいい中で、敵を恐ろしいヤツだと誇張して見せたりニッチャリ分裂してみたりと、自由度をいっぱいに使った見せ方が気持ちよかったです。

様子がおかしくなってきたのは4話の乳酸菌回から。まるまるころころの魔力はもはや言う必要がなくて、何でもないシーンにすらあちこち入念さが見えました。ガン細胞って1期のラストにも出てきたけど人体のはたらきをテーマにしてるお話で大ボスに癌が出てくることの絶望感すごいよね。。。キラーT細胞から必殺ビームが出たときは本当に現実世界にも必殺技ってあるんだ…って変に感動してしまいました。いちいち密度が高くてまるで映画みたい!って言ってたら4話からはほんとに劇場版の内容だったみたい。なるほど。

 

はたらく細胞Black

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同時期アニメのブラック企業版。個人的には無印のほうが好きだったけど本編には無いカタルシスを感じました。真っ黒なタイトルとは裏腹にオープニングがやたらと清々しい少年漫画アニメっぽさ。

飲酒、カフェイン、煙草、そういうものが入ったとき体でどんなことが起こるか…… よい子はみんな歯を磨こう! の大人版アニメになると思いきやツイッターのみんなの健康状態は爛れていくばかりでした。反省してください。

主人公の赤血球さんがマジメで仕事もデキるんだけど頼りないなぁ……って。自分で一杯一杯の人が本当の意味で他人を大切にしたりいい先輩になれるはずがないんだよね…… だから金髪の赤血球さんがサボりを教えたときは荷が降りる気持ちでした。金髪さんなんだかんだいい人…と思った矢先の喪失、もう桁違いの死人が出てる世界とはいえやっぱりつらいよ……。体の人間さんが生活を改めてくれたのは素直にうれしかったです。もうBlackじゃないね。という無印次元の環境でラストの大鉈を振るう締めは完全に予想外でびっくりでした。

やっぱり金髪の赤血球さんは戻ってこないんだね……。

 

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語

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だいすき!! 楽しくなりたいときも落ち込んだ日も視聴後にはすっかり笑顔になってるアニメでした。5秒に1回笑ってて脇腹全開にしてるところに真剣な話もぶつけられてもう大変。

ロイドくんがかわいい……良い子……!  俺強モノと思ったタイトルからは信じられないくらい物腰柔らかで、しかも仕草がいちいちヒロイン。他の人たちに囲まれる定番の流れも見てて全然ストレスじゃなかったです。イナゴもちぎっては投げてくれるからね。前半のイナゴ祭りのときはロイドくんがちぎ投げをする度に紙が破けた赤ちゃんと同じ笑いかたしてました。ギャグものはちゃんと手が込んでないと面白くないしスピード感も必要で大変なわりに1回見たらその後誰もBDを買ってくれないジレンマ、ロイドくんは私が買い支えなくちゃ……

ショウマ兄がふつうに好きポイントだった分、後半で狂気熱血キャラみたいな悪者に染まっていったのがちょっとショックでした… だから、あー最終回で正気に戻ってくれたりしないかなぁ! と横目を送ってたらまさかのビデオカメラを構えてくる斜め上ぶり。みんなロイドくんのことが大好きなんだ。わかるなあ。

 

弱キャラ友崎くん

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がんばってがんばって君の時代だ!

友崎くん(苗字)は確かに共感してもらえるタイプではなさそうでも、個人的には全然嫌いじゃなかったです! 出来ないことをまずは真似して、下手なりにやってみて、自然と無意識で出来るようになっていく。その途中では勢い余って他人の口癖をドヤ顔で使っちゃったり。頑張る人が好きな上でも、友崎君はとりわけ努力のベクトルが健康体な感じがしました。みみみちゃんもすき!!

逆に最初気になったのは日南さんと菊池さんでした。日南さんは人生をゲームにするのはよくても友崎くんの修行相手にクラスメイトの女の子を差し出すのはやり過ぎな感じで、中身のないガイド役に見えたり。菊池さんは良い子だけど、友崎くんにとって都合がいいだけの舞台装置のようにも見えました。だからこそ11話でそれらに言及されたことが驚きでした。お祭りのとき、打ちあがる花火も菊池さん自身すらお膳立てされたようなシーンを煽るだけ煽って、だけど菊池さんは選ばれませんでした。そして日南さんは自分を外側から操作するプレイヤーでいる事にこそ誇りを持っている人でした。

1話から日南さんに感じていたことのうち、たとえば指示を与えることは友崎くんで趣味悪めな遊びをしたいというよりも、それは人生ゲームに与えるコマンドでしかなく、クラスメイトを使うのもアイテム感覚でした。それはアニメのキャラクターとして見ようとするからNGが出ることでしたが、プレイヤーとして振る舞う日南さんの考え方は欠点というより人格と繋がっていて、11話の駅で人生ゲームから手を引こうとしている友崎くんにハッキリNoを突き付けたときモヤモヤが晴れるような納得感がありました。

一度NGが出た人について、アニメ全体の力を使って納得させられた、というのが得難い経験でものすごく面白さを感じました。基本的には分かりやすさ重視で進んでいて気持ちよく見れました。詩的に難解に、というのも好きだけど、個人的にはかなり好きなアニメでした!

 

ホリミヤ

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ミヤムラくんで遊ぼう!!

登場人物が一癖も二癖もある生身の人間ばかりで、なのに不思議と好んで見ていました。この世界の人たちは家に通ってるのに付き合ってないの…?

堀さんが強くてカッコイイよね……! まず堀さんが普段から無敵だったのですこぶる気持ちよく視聴できました。成績優秀で仕事もこなして人気者。 強くなりたい。でも周りから心無いこと言われる時とかはちゃんと宮村くんが前に出てくれるからうれしいよね。ゴリゴリにピアス開いた人の髪を結ったり遊べるのはお話だからちょっと楽しいし、上擦って威勢をあげる宮村くんもちょっと、よかったです…。なんかこう手のひらの上で吠えさせてた子犬が不意に一瞬だけ支えきれなくなりそう、みたいな。いや良くはないんだけど。

由紀ちゃんがね、、、無知な桜さんからクッキー渡されたときそれ受け取るの…??って。最初のイメージで唯一の天真爛漫っぽくて無害そうに見えてたのが油断でした。自信がなくて簡単に自己犠牲するくせに周りを傷つける、言わないのに譲らないのがもう回りくどくって…! 幸せになってほしい。7話前半で失敗したケーキを食べてもらって青空で終わったとき、ああこの子はダメなんだ、報われないんだと思ってしまいました。その場は爽やかだけど由紀ちゃんはハッキリしないままで、皆に笑顔をしてもらうのも一瞬花を持たせてあげたみたいで…。だけど10話では石川くんと関係を続けられて良かった……良かった! 少なくとも桜さんが攫っていく展開だけは無かったのでほっとしました。由紀ちゃんは付き合う付き合わないの形にハマらず曖昧なものは曖昧なりに、むしろ屋上のシーンでは石川くんの方が空気読みスキル5万くらいありました。雪になぞらえた一番言ってほしい言葉、絶対わかって喋ってるでしょ。なにかと素直な石川くんが印象いいかも、でも石川くんは石川くんで気が無いって言う相手に上着貸して見えないところでフるからなあ…… そういう一長一短の人間模様がありました。

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 井浦くんがちょっと五月蠅いくらいで好感度マシマシなの、逆にズルくない?

 

SK∞

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やったあぁ………っ!!!!!!!!
ハンバーグに目玉焼き乗せたようなアニメ。今期でいちばん刺激的なうれしさで途中メンタルもボロボロに挫かれました。

序盤、工房に籠ってごちゃごちゃやってる2人がまぁーーー楽しそうにしてて可愛かったです! 1話の敵役シャドウさんのコッテコテな悪者っぽさもあわせてサンライズアニメかな? とも思っていました。先輩スケボー少年とちょっと頼りなさげな雪国少年がばか遊びするお話、ってだけでもキラキラな楽しさが詰まっていて好きアニメになる予定でした。

中盤、レキはスケートの楽しさを見失いランガは愛の戦士に魅了されます。この時のレキくんの「本当に辞めそう」感がすごくて…。布団でスマホ触ってたり一人でラーメン食べに行ったり。底意地悪いのが本人が一番弱ってるときに(サポーターの道もあるよ)って置きにくるのがすごくつらかったです。凡人はこのあたりが妥当解でしょ みたいな。やめてあげて……。本当に辞めそうだったからこそ、レキが玄関のボードを蹴っ飛ばして家を出たときは、もうしょうがないんじゃないかと飲み込む気で見ていました。だけどレキは違った、やっぱり引き返して持って行く、どんなにボロボロにされて好きなものが嫌になっても最後のラインで自分の大切は残ってる。ここが見ていて心から嬉しかったです…!!   

あのレキ少年がキラキラを失うのがギャップだったし、それは殴られて自罰的になったり大人の根城のような妖しい建物へ入るまでに堕ちていきました。いや建物に連れ込んだのは忠さんでレキくんはピュアなんだけど… にしても危機感もうちょっと持って…! 人間の表裏、またはスケボー自体の風評について、ダーティな部分にも切り込んでまざまざと描かれていました。

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一方のランガは愛抱夢との再戦を求めるようになります。……なんかいかにも連れ去られそうな雰囲気してるよね……無垢で色白でいろんな意味でまっすぐで……。こうなってくるとOPの意味も分かってきてうわぁ…って思いました。愛抱夢に塗りつぶされるランガと追いかけても手が届かないレキ、SK∞は略奪愛の話でした。ランガは他の人に魅了されながらもずっとレキを気にかけてくれたのが嬉しかったです。だけどレキの方から人を特別扱いして身を引くんだよね……。ここが好きで、始めてすぐのくせに自分より上手い! って思うけど実際ランガはスノボの経験者で、1話から一緒にいた時間では比べられないんだよね。だからレキの劣等感はある意味で自分勝手かもしれないけれど、そういうこといくらでもあるなって。すごく共感できました。

愛抱夢とは関わらないでって言ってるのにあの日の試合を忘れてくれない、ランガを心配するためにレキが約束を使うのも印象的でした…。「分かった」って言われたら闇の中で安心した顔をするんです。レキくんが女の子すぎてしんどい。2人が直接別れることになった7話の電灯下のシーンではランガは口を開けば愛抱夢のことばっかり、何一つ良いこと言ってくれませんでした、この… スケボーばか…!! しかも試合後のランガは体にも愛抱夢の仕草が無意識に刻まれていて、例えば温泉回ではレキの手を取って腰を支えるところに出ていました。一瞬うれしかったけど、他の人の手付きでレキの体を触る、というのがぞっとする気持ちでもありました。仕草自体は10話の和解シーンも同じでラブハッグに似た正面衝突をします。だけど温泉の時と意味合いは変わって、愛抱夢との関わりは無かったことにならないし残っているけれど、レキと一緒にいたいんだ。とはっきりレキを選んでくれたことがすごく良かったです。照れた表情が可愛い…!

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終盤、レキくんがごはん食べてる!!!!! 長い夜が明けて完全復活です。もう敵無しです。特に11話のレキvs愛抱夢は掴んだ服の袖が伸びたくらい力の入る視聴体験でした。お互いに怨敵なうえスケボー殴りを見せた後なのもあり、今度こそ本当に危ない試合になるとハラハラさせられました。モブ、「今夜は虐殺ショーだぜ!」じゃないんだよ。実際、愛抱夢に振り回されて血を吐いても勝ちのために食らいつくところがほんとに辛くてミヤくん寄りの気持ちでいっぱいでした。だけどランガはそれでも信じてた。車輪の工夫で勝てない相手に一泡吹かせて見せるところは、序盤と中盤で空気の重さが違ったぶん、工房で色々やってたあの頃の楽しさを今になって思い出させられました。試合には負けちゃったけどあのレジェンドに泥をつけて事実上の勝利、サイコーに楽しい!って地べたに寝っ転がるレキくんがもうほんとうに嬉しかったです…! ところで11話のED、ご覧になりました? 忠さんの蛮行に思わずクソでかガッツポーズを差し上げてしまいました。

最終回も過去と今の楽しさから孤独な戦士を救う、とやりたいことをやってくれました。今までラブハッグで真正面から向き合った人は壊れてしまう、避けられてしまう愛抱夢が全力で相手とぶつかり、倒れた2人はランガの方が先に立つことで、ようやく抱擁の相手を得ることができました。観客席から今度はレキがじっとランガを信じてるのも良かった…! しかも他の人を制しておいてランガが帰ってくる時はいの一番に踵を返して迎えに行くのも好き。それで今度は本物のハグをするんだから見せつけておる……。

あとは余談ですが、なんとなく自由に想像できる余地が残されたアニメな印象もありました。「シャドウさんが大切な人のためカッコいいビーフをするところが見たい!」とか「レキが路地裏のヤンキーに歯向かわず受け入れてしまった10年後はどうなるんだろう」とか…… ifはともかくとして、色々と想像させられたのも楽しいアニメでした。

BD特典ドラマCDは『シンデレキ』 レキくんお姫様になるらしいよ。露骨だぜ…!

 

無職転生

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見ました。でもちょっと自分にはお話が合わなかったです…。

言うまでもなくアニメーションとしての試みは頭一つ抜けていて、分かるところも分からないところもありつつ、得るものがありました。

また良い悪いの話ではないですが、画面が止めの場面でも微かに揺れているのが気になりました。なんでだろう……?

 

Re:ゼロから始める異世界生活(第2期後半クール)

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大馬鹿者のスバルくんが啖呵を切って意固地になった人々のカウンセリングをしてまわります。というのは半分冗談で、このアニメのことあまり詳しく言えないのですがオットーくんガー坊はラブでした。最終話でスーツ着慣れてないガー坊かわいい…。2期後半からはスバルくんが死ななくなったので「ハッ」の音と一緒に悲鳴をあげることは無くなりました。

大事な話をするときはお互いの目を見ること、目の中に相手を映すことが印象に残っています。逆に保証できない約束をするときは抱き合って目を背ける都合にしたり。

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進撃の巨人 The Final Season

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楽しく見ていました。このアニメも75話、いつの間にかこんなところまで来てたね。

キャラや関係については角が立つから言わないけど、出だしの雰囲気はともかく全体的に抑えめな感じはしました。とはいえ64話演説とそのド真ん中から巨人が現れるシーンはここ一番の見せどころでした。多くの伏線を残して続きがいよいよラストのようなので期待しています。それにしても地面近くで飛ぶのを十八番にしてるアニメの横でゴリゴリにスピードをやってるアニメも放送してるのはなんというか運命というか…

 

ワンダーエッグ・プライオリティ

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たすけて
子供でいる事と大人である事、その中間にいる14才の少女たちの定まらない自己が卵に喩えられていました。(放送延期のため1~12話までを見た感想です。)

青春時代って物語よりもずっと残酷で生々しく自分の力ではどうしようもないものに満ちていた気がします。それは例えばイジめられないよう息を潜めたり、家庭内や生まれのことだったり、暴力的な恋愛のことだったり。登場人物ではそれらをトラウマとして嫌になるくらい鮮やかに描いていましたが、現実と照らし合わせても無駄に堀り返される気持ちにさせられることが多くて、このアニメを単に気味悪い話だったねとは言えない思いがあります。ただしトラウマに共感して勝手につらくなるのは見ている側に委ねられることで、敢えて歩み寄るというものでも無いと思っています。

みんなはどこが一番キツかった? ぜんぶキツかった!! のはそうなんだけど個人的にはやっぱり6話かなぁ…。家にお母さんと沢木先生とすき焼きが並ぶところ。大人はそうやってすぐ食べ物で許してもらおうとする。ここでアイちゃんが1回席を立つのに嗜められて自分から戻るのがつらかったです。そんなの、青春漫画ならうるせー!って夜闇に飛び出してもバイクを盗んでもいいじゃないですか。だけど凄く嫌でも場のためお母さんのため子供が黙って泥を飲む、というのが胸を掻き毟られる思いでした。これがひとつ。さらにアイちゃんが自分の気持ちの正体に気付くところがもう…しんどかったです。このアニメは本物の卵もよく比喩に使われて、すき焼きの卵は飛び込んだ肉でぐちゃぐちゃになります。破裂する気持ちは、お母さんを奪われ家に他人が入ってくる異物感? 親友を死に追いやったかもしれない先生への義憤? と思っているうちに次のモチーフが出てきました。卵はヒナや鶏になるのではなく、オムレツという食べ物になって皿に置かれる。火の入ったオムレツはもう卵には戻れない。自分の中にある火に気付き、甘酸っぱさとドシャ振りの中を全力で青春走りして先生に抱き着く、頬の赤みと気持ちの正体は好意、アイちゃんは恋する乙女の顔を浮かべ、未熟で黄色いシャツの少女は食べられるものとして先生の前に置かれる・・・最悪!!!! そいつ抱き着かれても平然としてるヤバイやつだよ!! ……って第三者だから言えるけど、もし熱に浮かされた14才の当事者ならそうじゃないかもしれない。悔しすぎる。

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これだけリアルな事情を生生しく映すからこそ、現実ではないワンダーの世界はハマって見えました。ワンダーでは重力も法則も追い越してファンタジーな文房具で悪者をドッカーン! 気持ちよくなったと思いきや怪我は持ち越しで逃れられない現実が常に付きまとう。ここの振れ幅というか、人間ドラマをやる事とそれを傑物アニメーションを使ってやる事とがうまく噛み合ってる感じがしました。振れ幅といえば同じように途中で見せる漫画顔とか甘いお菓子といっしょのお喋りも楽しかったです。だけどポロっと身の上話なんかすると一寸先は闇で落ちていく。背負う境遇が重たすぎるよ…!

フリルちゃんについて。つらい…… 夜にフリルちゃんの静止画を見つめたり画面に出したまま寝られる? 見た目こそアイちゃんたちと同じでもフリルちゃんは初めから少女として設計された存在でした。まず大人の男たちが願望から多感な女の子の心を作ってやろうの時点で無理があるよね……。アイちゃんたちもまた相当歪んだ家庭環境・生まれだったけれど、子供から大人へ変わる不条理さに向き合い、また苦悩する人間として描かれていました。その一方でいつまでも少女の中間のまま時が止まったフリルちゃんは笑顔で、だけどより恐ろしい何かになっていく。「2人は私より綺麗な子を作るかもしれないから」の言葉もアカ・裏アカが未だに理屈を求めている限り理解してもらえないでしょ。恋をするのはおとな、だけど恋するこどもは欲するままに、無邪気に外敵を排除してみせました。そういえば12話時点で恋する少女はもうひとり居て、母親や先生や親友に折り合いをつけ友達もいるトサカが生えそうな少女が、表裏一体の女の子に愛を示してハッピーエンド! ……になるといいなあ。

  

IDORY PRIDE

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IDORY PRIDEのアニメが大好き。毎週楽しみで仕方ありませんでした…! 

このアニメでは長瀬麻奈という存在が常に中心にいました。過去にただ一人のトップアイドル・ソロアイドルとして時代を築き、誰もが影響を受けずにいられませんでした。その鮮烈な輝きは死後ですら人々に爪痕を残し続けていて、10話11話のトリニティエールやリズノワールは長瀬麻奈を超えるもの・追い縋るものとして描かれていました。対決にあたり、星見プロの2グループはそれぞれが長瀬麻奈から離れる決意を済ませます。自分の声で歌うこと、自分がなりたいアイドルになることを示した星見プロはステージに勝ち、長瀬麻奈に執着し続けたユニットは負ける。まずひとつ嬉しかったのが負けたユニットも舞台袖で過去に囚われるのをやめて前を向くようになるんだよね。だから最終話で社長が言った『今なら勝負はわからない』は負け惜しみじゃなく本当に次はわからない。負けた側にもこれからがあることを確約してくれていました。

じゃあ長瀬麻奈は今を生きる人々にとって呪縛だったのでは? 長瀬麻奈から離れた人が強くなるなら最初から現れない方がよかったのでは、というところは見ている中でも心配してたのですが、そこは月のテンペストのステージでの長瀬琴乃が雄弁でした。お姉ちゃんがアイドルでよかった。お姉ちゃんがいなければ舞台に立っていなかったし、アイドルとしての同じ気持ちを知っていなければリズノワールに勝ててなかったかもしれない。長瀬麻奈の存在をかつての最終ステージで歌ってみせながら肯定してくれたのが安心させられるもので、また美しく映りました。

さらにウイニングソロで歌われた曲「sing for you」の使い方が本当に良かったです。この曲は9話のさくらちゃんと12話の琴乃ちゃんから歌われ、歌う箇所によって結構印象が違う曲でした。長瀬麻奈が最終ステージで歌うはずだった思い出の曲としても語られるこの歌が、しかしその真意は12話の教室シーンでラスサビが入るとき初めて明らかになります*3。この曲が故人を偲ぶ曲である以上に、恋人に宛てた歌だったこと。それを自分の代わりに星見プロの長瀬琴乃が優勝後のステージで歌っていることは牧野くんがトップアイドルのマネージャーになれることの証でもあり、だけどあなたを想った歌の中で長瀬麻奈はついに消えてしまう。ここが大一番の演出と相まってとてもドラマチックに仕上がっていました。

ちょっと別の方から見ると、このアニメはトップアイドルとマネージャーの出逢いに始まり恋愛に終わった話でもありました。牧野くんが「俺はマネージャーだ」と俯く通りアイドルにとって恋愛禁止は鉄の掟、そのたった1つの禁忌を12話かけて破ったのだから確かに普通のアイドルアニメでは出来ないことをしているとも感じました。

お姉ちゃんとして、恋人としての長瀬麻奈は別れを告げ、同時にアイドルとしての時代もひとつの終わりを迎えます。かつてのアイドル界では長瀬麻奈こそが唯一だったことが何度も言われていました。だけどグランプリの結果は異例の同点。両者ともトップで、だけど唯一じゃない。少し解釈は入りますがその人から離れる決意をしたユニットが一番星不在の結果で終わらせたことは、もう過去とは状況が違っています。そしてお互い本当のトップを目指すことを誓って歌う「サヨナラからはじまるスタート」星見プロも、敗退したバンプロも、鮮烈に焼き付いていたトップアイドルがいたという時代も、別れを通したここからが本当の幕開けでした。このアニメはそれ自体がまるごと0話のような役割に立っていたとも見えました。NEXT VENUSグランプリ 次のアイドルを決めるステージは最終地点ではなく次の遠い目標へと繋がっているはずです。

誰もが長瀬麻奈から離れて次に進む、だけど離れることは忘れることではありませんでした。皆が一番と信じていたにも関わらず、長瀬麻奈は実際のところ最終ステージには出場できず無冠でした。時代に名前を残した人に手向けられたトロフィーの文字は、誰もいない部屋に飾られたそれを振り返る人はもういないけれど、過去を無かったことにしない優しさに満ちていました。


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ここまでがIDORY PRIDEが好きだった理由の半分…!

もう半分の好きは感覚的でふわっとした話になってしまうのですが、 このアニメものすごーーーく生真面目さを感じるんです。たとえば4話のマネージャーと琴乃ちゃんが語らう場面で、街灯の横を歩くたびに顔にがっつり影が入っては消えるんですよ。特に隠し事がある話でもないのに。それ自体がどうという訳ではないのですが、全体を通して誠実に誠実に作ってる中でたまに暴走した真面目さが突き破ってくるような所がちらほらとあって、なんだかキラキラした目でド直球を投げ込まれているようなたまらない気持ちになったんです。

もちろん拙い表現があったなんて言うつもりは全然無くて、毎話とも本当に精巧で遊び心もある作りだったからこその思いです。トリニティエールの回ではポジティブに結束を固める話にも関わらず夕暮れ落ちていくエレベーター、心を囚われたままのリーダーが2人を見ているようで見ていない裏腹なシーンが光っていました。星見プロの中でひときわ背の低いすずちゃんが目立つ工夫があったり、個人的には2話の路上ライブも印象に残っています。始めは人もバスも電車も足を止めなかった2人が分割リーダーになってお互いに決勝ステージで向かい合うのは想像していませんでした。

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確かに手放しで褒められるところばかりではなく、荒削りなところやアイドルものとしてファンを描かないこと、勝負事として引き分けを持ってくることの是非もあります。だけどこのアニメが好きで仕方なかったです。IDORY PRIDEはアイドルの掟をひとつ破る話であり、かつてのトップにさよならをするまでの話であり、別れから始まったスタートラインに最初の1歩を踏み出す話でした。

 

五等分の花嫁

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見ていました。実は1期が個人的にちょっと苦手で、2期もお話自体はやっぱり得意じゃなかったりもしたのですが、2期はギャグにも緊張感にもアニメとしての表現に見応えを感じました。後半男を巡ったドロドロになり始めるにつれて、激情をぶつけたり、嘘をついたり、泣いたり、または告白も含めてお題に上がりそうなおいしいテーマが次々に出てきた印象です。でも出てきただけじゃなく、そこには誰かのことを想い時には綺麗ばかりじゃない人間の気持ちがありました。この両方をひとつの場面へ落とし込んで魅せるところにパワーがあって、気づくとふと見入っていることが多かったです。

巷では謎の数字を五つ並べる遊びが流行ってたけど、自分の一番好き、というか共感できる人をランキングにしたら何か言われそうだったのでこっそりと見てました……。

 

アズールレーン びそくぜんしんっ!

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かわいい~~!! すき!!

女の子がいっぱい出てくる系だとキャラがキャラキャラしてる(?)アニメがすき。たとえその行き着く先がおっぱい枕だったとしても。短い中にこだわりがギュッと詰まってる感じがしました! 布団にへばりつくやや波ちゃんを引き剝がすところがお気に入りポイント。大人組もすっっごくスタイルいいよね…!! 首がしゅっと長くて肩に流れるラインが綺麗で憧れます。ラピスリライツの時とかもそうだったけど、基本みんな体の線が細くて特徴のあるところだけ極端にするような、バランスよりも見せたいものを強調して殴るデザインの方が今どきなのかなあって感じがします。どっちも好き。

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おわりに

以上です、解釈間違いも多々あると思いますが、見ていてこう思ったよ! について書いています。今期もアニメでとても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。

春アニメも楽しみです!

 

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*1:包まずに言うと素晴らしい完成度で新しいファン層も獲得したのに前作の1/5くらいしか売れませんでした

*2:駅・階段にはなんとなく危険や緊張感を煽られるイメージがあります

*3:12話でも頭から歌われるのですが、9話と同じ歌詞までを歌い、いちど無音になってから再び入りと流れていきます