2022年 冬アニメの感想

冬アニメも楽しかったね。

前回に引き続き、来期アニメをチェックしながらの随時更新にします。
読んでくれてありがとね。今回は文字が乗るスペースの横幅を広げてみました。

[5/8 書き終わりました]
<更新履歴>
2022/04/13 初回更新
2022/04/16 賢弟子 / ファ美肉 / ルパン / ジョジョ
2022/04/22 バドリーマン / イロドリミドリ / 王様
2022/04/24 着せ恋 / ハコヅメ / 進撃
2022/05/03 佐々木と宮野 / まかないさん / CUE!
2022/05/08 ヴァニタス / スローループ

 

 

怪人開発部の黒井津さん

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 ありがとう・・・ 最高のアニメ
 週に1回、今日は本気でつらいと落ち込んだ日に見て、30分後には心から笑顔になっていたアニメでした。黒井津さんアニメのことを抗うつ剤と勘違いしてる。COMICメテオ掲載の原作で、同誌の『邪神ちゃんドロップキック』とはどこか近い雰囲気を感じます。どっちも大好き。

 とにかく楽しい、気を張ることなくずっと笑って見ていられました。アガスティアの経営と同じく予算潤沢とは程遠いアニメだけど、こと黒井津さんに関してはゆるいアニメーションすら何か許しのようなものを感じてしまうんですよね。ヒュドラちゃんの背中から姉妹が生えてるところの曖昧さとか、リアルに凝らして描くよりも、むしろそれが良いんだって思えるようで。

 誤解がないようにすると、「じゃあ原作でいいじゃん」って意味ではなく、アニメだからこその楽しさを十二分に感じるタイトルでした。例えば第9話ビーチ回は目を惹く場面が多かった気がします、ウルフくんの水泳とかビールを注ぎ方とか。他の強豪タイトルと並べてどうかは別として、面白いものをより面白く見せようとする工夫が何よりも嬉しいものです。あの実写爆破も、分割して全員の顔が出るのも、何もかもが愛おしいな・・・。

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 悪役サイドの話として、黒井津さんのこだわっていた「怪人にゆらぎを持たせる」姿勢は一貫して見えました。本来の役割以外にも個性や柔軟性を持たせること。きっとそれが無ければ楽しくテーマパークや海水浴に行くことも無かったし、それが許される会社じゃなければもっと社会派なアニメになってたんだろうね・・・。ゆらぎが話題に出た4話は(配信のサムネが詐欺になるくらい)めちゃくちゃ良い話でした。怪人にだって私生活があるし、アイドルを追いかけたっていい。悪の組織だろうと好きなステージを見て涙を流す人が心から悪人なワケがないよね。

 4話でもうひとつ印象的だったのが、アカシック閣下の言う「限りあるリソースは力あるものが手にし最大限有効に活用する」の征服方針。会社が真ん中にくるアニメにとって方針ってすごく大切なものに思います。上の立場の人がそれを唱えて、かつ言葉の隙を突いて子供に風船をあげるお話。黒井津さんのやりたい柔軟なことを上の人が体現してくれてるのめちゃめちゃ嬉しいね。アカシック閣下に限らず、絶対零度参謀も人格者で。上層部が懐の大きい人たちで、その下で黒井津さんやハカセがあれこれ試して働けているからこんなに楽しく見られたのかなと思います。ところでハカセはゴーグルを外した回を境に、毎話のように外して出てくるのも笑ってました。それもう要らなくない?

 個人的なお気に入りは7話です、飲み屋さんの回。どうやら普段からおばかやってる人たちがさらにハメを外す回が好きっぽいです、皆はお酒の席でどうなるタイプ? 周りがどんどんヤバくなってく中で、マトモそうな黒井津さんが突っ込み役にまわりつつ、かと思うと当たり前みたいに天井からぶら下がってて。あらゆるものがおかしくなってしまうよね。こうなってくると背後の巨大なお品書きもそういうものとして全肯定で笑えてきて。もう無敵です。

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 ウルフくんが・・・ かわいい。TLでも何人か狂ってしまった人を見かけました。最初出たときはこんな萌えキャラになると思ってなかったけど、でも実際ウルフくんだったら家に入れてもいいかなって、思ったり思わなかったりするな・・・ 11話で幹部のお姉様のいいようにされるウルフくんを見るところは涙を流さずにいられませんでした。黒井津さん絶対ウルフくんのことちょっとオモチャだと思って見てるでしょ、でもちょっとわかる。

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 それで12話が最高だったね~~~ 敵は巨大資本で、黒井津さんの目指す怪人とは真逆な戦闘以外を捨てさせられた怪人でした。悪の組織と一括りにすればアガスティアだって他所のことは言えなかったかもしれないね・・・。自分たちは倫理をとやかく言える立場じゃないけど目の前の悪を受け入れられない、だから周りとも共闘できるのはこのアニメが今まで示してきた矜持を感じました。

 ローカルヒーローの再登場がすごく嬉しかったね、そんなに思い入れは無かったはずなのに。個人的には何度やられてもゾンビみたいに立ち上がる人とか結構好きでした。一方で飲み屋に現れたヒーローはせっかくの出番がそんなのでいいの? と若干のムラを感じたり。だけど最大のピンチがある12話で最大の晴れ舞台がもう一度用意されてるんだね。悪いやつとヒーローが一時的に手を取る展開も相まってサイコーの瞬間でした。

 あとダブルEDのこと。一時期カッコイイ方のEDが続いたときがありましたね。最初は可愛い方も安めなEDくらいにしか思ってなかったのに、見ない期間が空くうちにどんどん恋しくなってきて。今ではイントロが流れてにっこりする体になってしまいました。OPも大好き、今を生きるチカラSpecial Force(Special Force...)になりたい・・・  改変OPでギャピィィーーンって手を挙げるラストは嬉しすぎて謎のガッツポーズが出てしまいましたね。ラストのOP入りも最高。

 22年冬は黒井津さんがあるか無いかで全然違った感じがします。そのくらい笑って、幸せな時間を過ごせたアニメでした。

 

リアデイルの大地にて

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 楽しい、そして今期いちばん願いを賭けたアニメでした。最後までどう転んでもおかしくない・・・何も転ばないかもしれない・・・と思いながら、結果的には願いに応えてくれた一作になりました。監督・シリーズ構成ともに『神達に拾われた男』の色が濃く、個人的にはどの前作よりも楽しめました。原作はなろう発の中でも黎明期にあたる作品で、実は今に至るまで色んな作家さんがお手本にしてるポジションらしいよ。

 1,2話、印象を決める大切なところがどっちも酒におぼれるケーナさんのどうしようもなさで終始するのが心地よくて。特に1話のラストは布団で寝落ちしてED入りするのが不思議に優しく、こんな気持ちのまま見ていいんだと心が緩んだのをよく覚えています。住む場所を得るところから始まって、タイトルに無くともスローライフさを感じたのもこのあたりでした。

 3~10話が大きくまとめてしまうと冒険パート、スローライフとはまた一転して異世界らしい楽しさがある時間でした。楽しかった一方で、この間はケーナさんが些細なことで怒る → 周りが謝る、といった子供っぽい振る舞いが目立って、人によっては視聴感を分けた気配がありましたね。ケーナさんは1, 2話でお酒のくだりがあったから大人に見えるものの、現実では何年も病床に臥せて社会との関わりもなく死んでしまった人。だからリアデイルの世界で傍若無人っぽいのはある意味で自然なことなのかなと、受け流すつもりで見ていました。

 ただし、4話のスカルゴに対して「そうだ、人格をインストールし直せばいいんだわ!」的なことを言うのは流石に一線を越えた台詞で、個人的にはこの回を今後どう扱うのかがこのタイトルに願いを賭けるきっかけになりました。つまりケーナさんが子供っぽいままそういう性格として最後まで生きていくのか、そうじゃないのか*1。それからもう一つ強烈だったのは馬が川に落ちて犠牲が出る場面、「人命や品物に被害が無くて良かった」は捉えようによっては死んだのが馬でよかったとも取れるギリギリの台詞で、ゲームと現実の間にケーナさんが葛藤していくまでが4話でした。親なのに子供をキャラメイクした存在にしか見ていなかったこと、リアデイルの世界で生きるのはごっこ遊びではなくなったこと、このあたりは4話内だけじゃなく全体の話として絶対回収してほしいなと思うようになりました。

 そういう色々も片隅に置きながら、やっぱり全体的には見てて楽しいのが大きかったです。ぽへぽへな表情も好き、息子・娘がいて召喚する子たちが可愛いのも自分の視聴には合っていました。たぶんリアデイルみたいなゲームが現実にあったらうちの子作ったり関係図作ったりで一生遊んでる気がします。シャイニングセイバーさんも好き、一度は「オレの名前はシャイニングセイバー」って自己紹介してみたい。妖精ちゃんも真似っ子するのほんと可愛い・・・あの子は結局どういう存在だったんだろうね。スカルゴもうっとうしくても良い子で好きだよ、優しくしてあげな・・・。リアデイルは貼りたい場面が100枚でも足りないくらいで幸せです。

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 10話は幽霊船を攻略した後、冒険者の2人と別れるシーンが印象的でした。このアニメは冒険に出ず定住することを選ぶんだね、ケーナさんの求めているものは冒険とは別にあると感じられて。これまでも「どこかで落ち着きたい」とはずっと言ってたけど、本当に村へ戻るエンドが確定した気がしてどきっとしました。

 11, 12話が再び村へ戻るパートでした。1,2話の頃と違うのは、リアデイル由来の子どもを連れているのと、自分の家を建てること。そういえば最初の宿屋は仮住まいなだけで本当に帰ってこれる家ではなかったんだね。スローライフものなら1話でまず家を得るのがお決まりですが、リアデイルは12話でやっと根を降ろす準備ができるわけです。

 ケーナさんとよく似た境遇の人として人魚のミミリィさんとの再会がありました。ミミリィさんが村で楽しく生活できてるのがすごくうれしいね。故郷に帰らなくても今の場所で暮らせている人が既にいるんだから、ケーナさんがこれから村で暮らす日々だってきっと明るいものになる予感があります。「ゲームの世界に住む」とだけ聞くと戯言にも聞こえるけど、前の環境がどうしようもなく、リアデイルはゲームを超えて人々がすっかり生きている場所で、自分の居場所を移して生きる価値のある現実だという手触りはしっかりと感じられました。

 世界が虚しいゲームじゃないことを証明するように、村人たちが自分から歓迎してくれるようだったのも嬉しかったです。ゲームなら主人公から村人に話しかけて、クエストを受けて、報酬を貰って・・・ なところを、辺境の村の人々は頼んでもないのに宴会を開いて、向こうからこちらを意識して思いやってくれる。まあお酒ばっかりだと厄介かもしれないけど、12話で新居に花を飾って村に受け入れてくれるのはかなり嬉しかったです。集団に入るときの絶対の証、いいなあ・・・そういうのがあるなら物で欲しいな。

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 一番良かったのが花冠のシーンです。「綺麗だよ」って言ってもらえるの本当に嬉しい……。小説なり異世界では現実に出来なかったことを出来るのが良いところで、ケーナさんにとって出来なかったことの一つはお母さんになることでした*2。今までだってケーナさんは立場上では母親だったけど、思い返すと1~12話まであらゆるものが仮だったんだね。息子・娘はいるけど自分がキャラメイクした事実は無視できず、宿屋は仮暮らしの住まいで、世界は現実とは違う仮想空間。そこからルカちゃんにお母さんと認めてもらえて、自分の家を建て、リアデイルをこそ現実として住むことができる。仮が本物へ裏返り幸せが目の前に広がった瞬間に思わず胸がいっぱいになりました。花冠を被るためにケーナさんが頭を下げるのも色々と想像が膨らみます、本当の意味でリアデイル世界に入るための礼かもしれないし、母として初めて大人らしさを得た仕草でもあったのかもね。

 最終回後にちょっとだけ原作を読んだのですが、ケーナさんは辛いとき無言や無表情になる性質の人らしいよ。3話でも引き籠る描写がありましたね。そんな人がアニメであれだけ表情豊かに動いていたのは、なんだか良さを感じてしまいます。あと欲を言えばOVA的なところでも、12話後のケーナさんとスカルゴさんら子供たちのやり取りがあったら嬉しいな…! 当初の見立てを大きく上回って楽しめたアニメでした。

 

失格紋の最強賢者

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 癒し枠。疲れた日、何もする気が起きないときにも見られるタイトルでした。そういうアニメが必要です。

 清々しいくらいド直球な俺強だったね。目から入ったものが頭の後ろへ抜けて気が付くと終わってるような感覚でした。たぶん昔ならこの手のアニメは何が面白いのか分からなかったのですが、最近は何となく楽しみ方が分かってきた気がします。

 「~の賢者」とか「~だがもう遅い」みたいな共通の名前をよく見るけど、あれって没個性とかじゃなくそういうカテゴリーになってるんだって。なろう作者のnoteをちらっと読む機会があり、内容も0から書き起こすというよりは、色んなテンプレートがあるのをブロック積みのように組み合わせて大枠を取るらしいよ*3。例えば失格紋だと、ドラゴンを討伐したら女の子になっちゃった! な場面がありました、あれを見たとき「また同じような展開か~」って斜に構えるよりも、待ってました的な心持ちの方が幸せな視聴ができるっぽい。歌舞伎の型のように、とまで言うと大げさだけどね。

 なんとなく、皆で一緒に見て楽しいアニメというのもあるのかなって思います。実体験のところだと最終回だけリアルタイムで参加したのですが、見ていて「あの魔族すぐやられた!」って思ったら他の何人も同じような話を呟いてたのがちょっと面白くて。テレビに集中するのを少しやめたのも不思議な思い出です。

 見方が変わったとはいえ、アニメによってはどうしても人物の不快さが勝ることだってあります。その点で楽しく見られた失格紋は、結果的にキャラクターの印象も悪くなかったのかなと感じています。

 1話楽しかったね。「この展開は皆さんご存じだと思いますが……」的な、1を出して10を知らせる速さでEDまで突き抜けていきました。さすがに最初の(この世界には紋があるよ → 別の紋が欲しいけどこれは生まれつきだから…… → そうだ!)で転生するのは手際が良すぎて完敗でした。全体的になんとなく気を抜いて見てるせいか、ちょっとしたギャグでもばかみたいに笑っちゃう。魔族サイドの人たちも、実はこういう背景があって良い人で、とかは特に無いから気兼ねなくバッサバッサ倒すだけ。でも戦況についてめちゃめちゃ喋ってくれる仕事人ぶりは好きだったよ……。

 7話の病人の町で救う命を選ばなきゃいけないとき、マティさんが最強なおかげで全員助けられたのはめちゃめちゃ面白かったです。そりゃそうだ、力があれば全員助かっていい。ブラックジャックの敗因は第四紋を持っていなかったことです。それから10話ギルアスさんの死闘とか実はかなり気合入ってたね。

 EDの雰囲気と曲が好きだったから、最終回ラストでばっちり決めてくれたのは爽快でした。途中で変な方向へ舵を切ることもなく、ダメさをいじられるアニメでもなく、最後まで楽しいまま走り切ってくれたのが何よりです。見て良かったアニメでした。

 

錆喰いビスコ

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 すごいアニメだったね・・・。
 漫画原作とばかり思ってたら実はラノベ原作。1からあれだけの映像作ってるのはなにか唸ってしまいます。EDも含めてビスコの声すごくない? ビスコ役は『かぐや様は告らせたい』の石上くんと同じ人なんだって、石上くんあんなカッコいい声出せるのに隠してるのなんか腹立ってくるね(とばっちり)

 初めの頃と中盤~でガラッと印象が変わったアニメでした。正直、最初は不思議異能バトル系かなと思ってそこまで気をいれず、クロカワの声の人が好きだったからそこだけで100点出そうかなと思ってたくらいでした。

 視聴感が変わったのが5話、子供たちの砦のあたりから。改めてビスコとミロさんの子供への接し方が優しくてめちゃめちゃ好印象でした。ビスコの牢に閉じ込められても腕力で出られるのをちょこんと囚われてあげるところとか、かわいい。たった2人でも大人はしっかり頼りになる存在に見えたのもグッと来ました。5話は単話としても面白く、このアニメなんか良いかも…… と思うきっかけになった回でした。

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 6話はさらに面白さが加速するようでした。2人のニシシ笑いするとこが本当に好き・・・。キャラ同士の繋がりや関係を匂わせるシーンが多く、邪推じゃなくそういう向きで好きになってもいいの……? と思い始めたのもこのあたりでした。6話はチロルさんに仲間意識が芽生える回で、もう死のうと思ったとき巡り合った人を運命に思うところとか凄くウッとくるね。それも現れたのが本当に優しいミロさんなんだから。揃って雪に突き刺さるオモシロすら本当につらかった人が特別扱いもされず馴染めてるようで、笑いながら情緒をバグらせていました、よかったね…… それから6話後半です、ミロさんがチロルさんに囁きかける殺人みたいなシーンは何? 、、、なに??

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 このアニメで見せたいものが決定的になったのが7話でした。命を捨てても家を出るビスコと、料理を作り卑怯な手を使ってでもビスコの命を守ろうとするミロさん。夫婦をやるのが妄想じゃなく現実に叩きつけられて、本当にその方向でやるの…!? とびっくりしながら釘付けになって観てしまいました。個人的には嬉しい、そういえばEDはデュエットだったね。世界とか使命とかどうでもいいから大切な人に生きて傍にいてほしい・・・ って思う、ミロさんのそれは5話ラストで砦の女の子が「ずっとここに居て」とミロさんの裾を引っ張った仕草と同じなんだと思います。この7話以降、ミロさんが強く気高いお嫁さんをするたび胸がいっぱいになるし、悲劇のたびに苦しくなるし、でもビスコを立てたい気持ちも本当だし・・・ とジェットコースターのような気持ちで見入った視聴になりました。

 始めはクロカワだけで100点出そうとして、夫婦の話でご飯がおかわりできるようになって、そこから8話「外道の罠」はまたクロカワの大一番も見られるからもう大変。鬼に金棒ご飯にふりかけです。ミロさんは家で待つではなく死地だろうと迷わず駆けつける方を選ぶんだね・・・*4。8話はお話や声もそうだけど、クロカワがいかに矮小でリアリストでだからこそ簡単には負けないヤバイ奴かがアニメ全体で伝わってきて、見ていて頭がバチバチする感覚でした。

 ところで、錆喰いビスコを見ていて(この蟹というのは・・・)(茸にはこういう意味が・・・)みたいに考え込むのはあまり得をしない気がします。深読みしてくれれば御の字なくらいな気がして。だけどこのアニメに関しては、見た目のインパクト以上に奇妙な噛み合いがあるのを感じました。そのひとつは愛する人が確実に死んだ9話以降、本当だったら苦しいまま耐え凌がなきゃいけない1週間が意外に希望を持って過ごせたことです。エリンギで飛んで蟹に乗るようなアニメで人ひとりが死んでも、きっと何かのミラクルがあっても不思議じゃないね。話の流れとしてはドン底に暗くなりそうな10話でビスコが別の形で生きていることを誰一人疑わなかった事にもかなり勇気づけられました。

 もうひとつ、これはかなり個人に寄った感想だけど、10話以降はクロカワがばかでっかいロボットになったことも精神的に楽になれた要因でした。ナイーブな感傷を故意にほじくられるよりは、なんか分からんけどロボットが闊歩してビーム撃ってるほうがまだ安らかでいられます。出しゃばった宇宙服の人たちがやられるのは悲しかったけど・・・。気が楽とか言いながら、11話EDでデュエットが戻った瞬間はさすがにガッツポーズを止められませんでした、やっぱり不安だったわ。

 そこから12話まではものすごいパワーだったね。ミロさんがビスコの真似をするのが、寂しさに嘘をつく顔なのか、そうじゃないのかには何度も翻弄されました。不意にミロさんの顔に戻るからやっぱり本当に憑依されてるわけじゃないよね・・・と思えば、弓を使いこなしエリンギで跳ぶ姿は真似では済まないほどビスコのそれだったり。クロカワを倒した後、ミロさんから見てビスコが世界を救ったとか神様だとかはどうでもよく、とにかく生きて隣に居てくれることが良かったと着地したのは最高でした。ラストまで夫婦でいることに一貫していて。大満足の最終回でした。

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 倒すべきラスボスはクロカワだったわけですが、ちらっと作者コメントで、クロカワの妄執がビスコを殺したかったのかビスコに殺されたかったのかは自分にも分からない・・・ 的な一文を見たときは、そうなんだと思いました。クロカワは外道だし悪として捻りつぶすことも出来るけど、それじゃ救われないものだってあるのかもね。9話「きみを愛してる」のサブタイは決してビスコとミロさんの間だけを指すものでは無かったのかな、と妄想したり。

 

 

リーマンズクラブ

 好きなことから身を引く理由ばかり考える大人たちが、それでもバドを続けられるお話。スーツとユニフォームから同じ距離でいられるEDはハッとしました。どちらを選ぶではなく、どちらでもいられる。社会人の実業団にスポットを当てたバドミントンアニメでした、そういえば部活!希望!青春!じゃなく大人になってもスポーツをやるお話ってあんまり見たこと無かったかも*5。本当ならインターハイが終わったって好きなことを好きに続けていいはずだよね。

 不思議な感覚のアニメでした。ゆるゆるに見えたかと思いきやとつぜん最大瞬間風速を叩きつけられるような。それはお仕事と試合の間でも、ギャグとドラマの間でも。全体的にチグハグな感じは否めませんでしたが、一番見せたいだろう部分はハッキリと見せられるラストになっていたので、個人的には期待よりも上振れて好きなアニメになりました。

 お仕事アニメとして見ようとするとかなりヘンテコだった気がします、ホワイトボードに4象限書き出したときは何か言いようのない気配を感じましたね。タイトルに『リーマン』と付いているからそう身構えるのですが、このアニメで言うお仕事はそれ自体を美とするというよりは、疲れて現実にもゴロゴロいる大人たちがしてること、くらいの記号的なものだったのかなと思います。

 一方で、諦めの良すぎる大人たちがバドを続けられる場面は100点満点でした。まず碓山さん、仕事をして家庭を作り子供が出来て・・・まで行くと、自分の好きだったものに構ってあげられなくなるよね。碓山さん自身もバドを手放すのが当然のように思ってるし、奥さんと子供に専念してくれる性格は本当に好ましいけど、だからこそ背中を押して好きなバドをやらせてあげられるのは最高の展開でした。あの子供の頃からの好きがブワッとあふれ出して夢中で階段を駆け降りるの、思わず胸にこみ上げてしまいました。

 宮澄さんも何かにつけて「責任は自分が取る」と言う人ながら、言葉の裏では綺麗に身を引くための理由を常に探しているような人でした。たとえそれが自分の好きで大切なことでも、早く誰かにバトンを手渡してしまいたいような。それって多くの人に身に覚えがある話だと思います。それでも最終的に、自分が好きなものに自分で遠慮を付けなくて良くなること、19歳の白鳥さんにアンタじゃなきゃダメだと言われること*6、そしてバドがやっぱり楽しいんだと言えるのが何より嬉しかったです。10話のとき改めて思いましたが、宮澄さんって白鳥さんと比べてかなり年齢が離れてるんだね。それこそ先輩・後輩じゃなくハッキリ上司・部下と言えるくらい。年の差を意識しながら見るのもより一層楽しめました。

 銀行勤め高収入20代後半バド選手cv福山潤(モデル兼任)ってなに? 終盤に向けては霧島兄弟も良かったです。お兄ちゃんも可愛がっていた弟から身を引いた人、大人の話だから家出も割と簡単に出来ちゃうのがリアルだね。最終回の試合後、きちんと兄弟で向き合い、大人の姿でも子どもに返れるところに安心しました。さらにモデルを引退してバドに専念するとも答えてて、きっと弟だけじゃなくバドにも引け目が生まれて別の道になびきたくなる思いもあったんだろうね。それにしても逃げ先でやることがモデルって、あまりに顔が良すぎる。

 試合パートがとんでもなく良かったね。激しいスポーツだから見所もバッチリなうえ、止め、跳ね、視線誘導とあらゆる面で見応え抜群でした。テレビの四隅よりもっと広い範囲で見てるみたい。例えば腕をグゥンと伸ばして球を拾う動きひとつ取っても力強く、めちゃめちゃ気持ち良かったです。

 中でも印象的だったのが足を踏みしめるカット。多く使われるばかりか、これ一つが決めにも災難にもギャグにも幅を広げられる万能アイテムと化していたのが面白かったです。滴る汗をバァン!と踏みつけて打つスマッシュの気持ち良さ、かと思うと宮澄さんがグネる場面では何となく無理のある姿勢が打つ前から伝わったり。コレのあとは必殺のシーンだぞという感覚がいつの間にか刷り込まれていて、だからこそ靴が滑ったときのびっくりも直撃してしまいました。一番笑ったのが10話、クレーマー社長がじだんだを踏んで怪我が嘘だとバレるところ。カッコいい決め仕草をそんなことに使ってもいいの!?

 全体的なお話、人間関係、アニメーション、ギャグを見るときの筋肉をまんべんなく使ったような視聴でした。全裸プレゼンとかコテコテ悪の専務を挙げてマイナス付けるのは簡単だけど、あれはあれで面白かったからなぁ・・・。冬アニメの中では埋もれがちとは思いますが、一つ一つが確実に光るアニメでした。

 

イロドリミドリ

 ショートアニメ枠、ゲームセンターの音楽ゲームが原作なんだって。UFOキャッチャーとかガチャはやるけど奥の方はほとんど入ったことない・・・なんとなく怖い人たちがたくさんいそう。

 気軽に楽しく見られました。バンドのお話だけど最終回までは曲作りでずっと日常をやるタイプ。短い中でもテンポ良くネタもいっぱいで楽しかったね、お気に入りのショット見て。

 今までの集大成なライブから始まる最終回、ちょっと緊張した瞬間に「単位をゲット!」のサブタイが出るから笑っちゃいました。そういえばこのバンドは単位を取るためだけに組んだんだったね。だけど途中の「単位を取り終えたら解散するのかな?」とか「曲をやった前後で何かが変わるのかな」に向けても、ちゃんと答えを出せたのはスッキリした終わりでした。結局単位は取れてない!

 

王様ランキング(後半クール)

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 堂々の2クール目、気付けば普段アニメを見ない層にも広まったタイトルになりましたね。間違いなく第一線級のアニメでした。

 誰が善人で、誰が悪人か、と前編クールこそ疑ってかかるような視聴でしたが、そもそも王国の人はみんな心優しい人だったんだね。1話の頃なんてボッヂとカゲちゃん以外の全員が悪人に見えたけど、各々の罪や信念にしっかりと掘り下げがあって、だんだんと印象が変わり、最終的に優しい臣下の皆から笑顔を向けられたのがまずは何よりでした。ヘビのおじさんとか見違えるようだったよね…… 槍のおじさんとの一騎打ちで槍を応援した日が懐かしいくらい。でも槍のおじさんも不器用なだけの良い人で、というのは見ていて十分に伝わるお話だったと思います。

 あの魔神でさえ絶対悪じゃないのはびっくりしました、このお話は誰か共通の敵を倒して終わりにはならない。これだけ悲しみが渦巻く世界なのに、誰を恨めばいいわけでも無いのは優しさであり残酷さにも感じます。中にはギャクザの民*7のように庇いようのない悪はあるものの、それすら本人達にとっては自然な正義だと成り立ちがあって、少なくとも全員殺せば解決とはならないんでしょう。王様が戦わなきゃいけない相手ってそういうものなのかもね。

 配信で表示される視聴年齢レートがぐんぐん上がっていく。アクション&バイオレンスに傾き、個人的にはちょっと視聴がつらくなる時期がありました。特にオウケンが数話に渡って皆殺しを続けるあたり。メリハリのハリがひたすらに続くような展開だったので、自分でちょうどいい距離感を測りながら見ていました。とはいえ幅広い視聴層に向けてインパクトの強い場面を繰り返すのは(他の人気作がそうだったように)有効で今作もきっちりと結果を出したと思います。このあたりの感じ方は人それぞれだろうね。

 次回作にも十分余白を残した終わり方でした。なにか身を犠牲にしたデスハー王がどうなったとか、ランキングって結局どうなのとか。個人的には立場を改めたミランジョさんがちゃんと生活できているのかは気になります。自ら地獄へ落ちる贖罪を選び、"王様" に許しを貰い、だけど心を取り戻した優しすぎる人は永遠に自分を責め続けてしまいそうで。もちろん普通なら自分の罪は一生自分で抱えなければいけないけど、王がいるこの世界でそれを決めるのは "王様" であり、ミランジョさんでは無いんだと思います。王が何もかも決められる力を持つのは怖いことだし、実際ボッス王のようにやらかした人間もいるわけですが、それでも次世代の王子たちが道を間違えない王様になれると期待できるのはこれまでが雄弁に描いてきたものだと感じます。

 

賢者の弟子を名乗る賢者

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 好き。楽に見てたけど所々で確かにオッと思わされる場面があって視聴して良かったアニメでした。制作はstudio A-CAで監督・キャラデザ等『装甲娘戦機』とニアピンしてるみたい。あのアニメ一部ですごい評判良かったから見ておけば良かったなあ。

 1話でロールプレイをやるのが楽しかったね、威厳のある場面をやった後に裏でジュース飲みながら「このスクショなんかいいぞ」って言い合えるところ。ゲームがリアルになるかは置いといても、この世界でロールをやって楽しめるだけで舞台がなんだか面白そうに見えました。

 1話17分~は渾身のシーン、放送時のTLも見た人それぞれの印象が飛び交っていましたね。個人的にはかなりワクワクさせられました。無言だと絵とBGMに集中力が向いて、まずはあの音楽がすごく良かったなぁって。何というか新しめのリッチなRPGを始めたときに流れてた曲を思い出しました。そこが前半ロールプレイで感じた「ゲームが面白いよ」って気持ちにも乗り、この面白い世界に自分が入り込んだんだ…! と胸が高鳴りました。同様のシチュは多く、冬アニメ内ですら3本以上あるのに、今なおゲームに入る楽しさを生で感じられるのはすごいなって。そこから低くなった視界でもう一度訪れる街、まだ見ぬ登場人物。これから何かが始まる予感と、その舞台が楽しむに値する世界だと期待させられるようで。少なくとも、第1話として視聴者に興味を持たせた点では大成功だったと感じます*8

 基本的には気軽に楽しく見ていました、中でもマリアナさんの2話・8話には特に良さを感じました。30年の時間をNPCでない生身で待ち続けた人、食べる人のいない料理を用意し続けて最後に食べてもらう人が現れるんだもんね・・・。これは想像だけど真実を伝える前のマリアナさんにとって、一時的な救いはミラさんでも、より背の高いダンブルフさんをずっと幻視してたんじゃないかって気がします。2人が向き合うときどこか目線の高さが合っていなかったり、話し言葉が「ダンブルフ様 とミラ様がお好きな……」のようだったり。それを「わし、ダンブルフ!」を契機にやっと目線を合わせられるようで。本当のところは別としても、誰かのためを思って成してきた人がきちんと報われたことに何より感じ入ってしまいました。

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 12話は街がピンチ!ヒロイン登場!までお決まりとして、ソロモンさんが(ここで登場したらカッコいいよ・・・)って流し目効かせてるのがめちゃめちゃ良かったね。ゲームがリアルになってもこの世界でロールをやる面白さは失われてない、ソロモンさんがなにを期待して30年も地道な王様の仕事を続けていたのかに思いを馳せてしまいます。また12話はミラさんがソロモンさんの後ろに隠れるシーンがなぜかグッと来ました。なんかゲームって見た目はアバターで変えられるけど結局は性能が重視されるじゃないですか、例えばダンブルフさんがお爺さんの姿だったとしても、術師の役割から老人が盾役に匿われる絵面になってたんだと思います。だけど賢弟子はミラさんの姿になったからこそ騎士に守られる女の子の図になって、予想外にも「いいスクショ」が撮れる絵面になってるんだね。戦いの後落ち着いてあの1カットを眺めたらソロモンさんはきっと笑うんだろうな……。あと細かいところだと「また呼んでくださいますか」って約束した白いドラゴンが大一番の舞台でちゃんと呼んでもらえたのも嬉しかったね。

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佐々木と宮野

 「みゃーちゃん」って呼ぶときの佐々木先輩の「みゃ」で見える八重歯

 大切なアニメでした。他作品のようにアレがどうこうと呟きながら見るよりは、一人でじっくりと悶えながら見るような視聴でした。もう本っっ当に良かった・・・ 世界がみんなこうならいいのに。

 制作はスタジオディーン、シリーズ構成の方は『多田くんは恋をしない』『魔王城でおやすみ』各話脚本は『白い砂のアクアトープ』『スローループ』などの方。ハンドアクトアニメーターって何?って思ったらその名の通り、手を映す専門で一人アニメーターを置いてるんだって。作中でも触れる・触れないだったり、察してくれなくていいけどなんか嫌だな・・・ みたいな言外の描写が超重要だったから見ていても自然と心を掴まれました。カバンをかけ直すのとか、あの仕草ほんとにお話で回収してくれるんだ……!ってなったよね。

 一目見て、まずは原作者が誰よりも楽しんで書いてそうなのがアニメから伝わってきました。簡単なことじゃないね。甘くて綺麗な世界にはすっかり魅了されてしまいました。私は物心付いた頃から深夜アニメに染まった身だけど、もし多感な時期に出会ったのがこれだったら今は全然違うことをしていたのかな・・・とか思ったり。

 ゆっくりと時間をかけて実る恋でした。気持ちの正体を暴いて、葛藤して、返事を待ってあげて、衝動もあって。長い時間を越えても色褪せないのは2人が心から想い合ってるからだよね。途中で別の人が現れるときも佐々木先輩が所有権を見せてくれる、かつ差し出がましさもちゃんと認めて目を逸らすたびに胸がギューッとなりました。このお話をアニメでやるとして、2人の時間と世界観こそが大切で見せるべきものだと扱ってくれる感触がすごく嬉しかったです。それこそアニメって漫画とは違うからテンポを早めたり雰囲気を変えたりが必要なときはあるけど、出来るだけ原作を読んだときのイメージを崩さず、かつアニメとして最大限良いものにする感じがして。多分すごく難しいアニメ化だったと思います。

 気遣いレベルの平均値がものすごく高い。文化祭の衣装決めとかも周りが嫌じゃないか何度も気にかけてくれたり、肌の露出は絶対無しにしてくれたり。モヤッとしそうなところは見過ごさず確実にケアしてくれるのが見ていて毎回嬉しくなってしまいました。例えば10話の映画館とか、大好きな人の手を繋がないのが本当に・・・ 好きなものを邪魔しない方を優先してくれるの、こうあるべきだよね。佐々木先輩の繋ぎたい気持ちも分かるけど……!  崖から落とすようにその後2人を噂する人間が現れた時は本気でギャッ… となったものの、そんな時も顔色から汲み取って助けてくれて。細かいけど映画見た後「カフェ行ってゆっくり感想話そうよ」って自然に言ってくれるのめちゃくちゃ嬉しいよね・・・ それってお前の話が聴きたいってこと??

 これは人に寄るのかもですが、宮野が自分の身体にコンプレックスを持っていたこと、それが受け入れられるようになる過程も胸に来るものがありました。2人は高校生で、回想に入れば中学生で、その頃ってなにかと歯に衣の無い噂されたり、視線を投げかけられて悩むことも絶対あるよね。そこを佐々木先輩の言葉のおかげで自分を嫌いにならなくて済むのは気持ちが救われるようでした。

 邪悪だから短く済ませるけど2人以外にもこことここが好き同士じゃない・・・? みたいな考えを走らせるのもね、楽しかったね。アニメでは最低限に抑えて想像に任せてくれるのが絶妙な塩梅でした。

 トップ画像にもしたのですが、12話ED入り前で2人が小さくまとまってカメラが引いていくのがもーー最高で。これまでゆっくりゆっくり時間を重ねてきて、半澤先輩が心配したみたいに壁も多い恋が、無事に成就したのを見届けたら後はもう視聴者の目線なんか要らないんです。これからの世界は2人で歩いて行けることに心の底から安心しちゃって。そこにあの最高のEDが入る流れは完璧な終わり方でした。・・・だけど、もしも欲を掻いていいなら、その後の様子もチラっと見たいよね。えっCパートも見ていいの? 新作アニメ制作決定?! やったーーー!!

 

舞妓さんちのまかないごはん(13~24話)

 京都の花街を舞台にしたNHKアニメ、冬クールは『リーマンズクラブ』の舞台が一部京都でニアピンしてましたね。Part1に続いて抜群の名作でした。

 ほぼ単話で見やすく、短い中にもふわっと残る暖かさが心地よかったです。お気に入りは16話「おたよりを待つ人」、熱い焼きおにぎりに、いつまでも吹く指先の火傷、赤らんだ顔のどこまでがしもやけなんだろうと思ったり。

 舞妓さんという職業がどんどん別の宇宙のように感じるね。携帯ネットがNGどころか家庭を想わせるカレーもダメとかびっくりしました。よく言えば伝統を守る、別の言い方をすれば旧時代的なんだろうなって。そんな窮屈な中でも舞妓さんが変わらず目指すべき存在に見えるのが心強かったです。現代ってたくさんの選択肢があるだけ何をすればいいか分からなかったり無力感を覚えることもあるけど、逆に舞妓さんの世界は自由が無い代わりにこれという道を一つ究めて日々忙しく手を動かすようで。自分が15歳で夢見たとしてなる覚悟は無いだろうなと思いつつ、厳しくも綺麗な着物で佇む姿にはなんだか憧れてしまいます。

 Part2は帰郷にスポットが当てられていました。髪を結わず普通の女の子でいられる時間、その間も京仕草が戻らないところには特別に重量を感じました。「百花」の名前を得たときもだけど、自分が無くなって別の生き物に変わってしまうような。だけどPart1の時の不安と比べてどこか冷静に呟けてしまうのは、きっとキヨさんが変わらずにいてくれるのを知っているからなんだろうね。

 

CUE!

 今期いちおしのアニメです。はじまりのはじまりからタマゴになるまでの12話分。連続2クールだから今から見ても間に合うよ、声優をテーマに夢を追う人たちの輝きや苦悩を描くストレートなお話でした。

 制作のグラフィニカxゆめ太カンパニーは『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』からスタッフ共々の続投、個人的に思い入れも深い大切なタイトルです。表情や演出に(リステだ!)なところも見えて楽しかったね。原作はスマホゲームながら現在はサービス休止中、終了じゃないところがミソ。風の噂だと内容自体は良いのと、関わり的な堀り下げも深いらしくファンからの支持は根強かったみたいだよ。これを機に復活したらいいなぁ・・・。

 まずは話数で区切ると、とんでもなく良い回とヘンテコに見える回が入り混じって視聴力を試されるアニメでしたね。特に5話「スタートライン」をきっかけに、8話、9話と勢いをつけて面白かったです。6話の風船*9回とかもめちゃめちゃ好きだよ。

 グループで区切ると「これって声優の仕事なの?」って台詞で言っちゃうくらい色んなお仕事の形があって新鮮でした。皆アフレコしてるイメージだったけど実際こんな感じなんだろうね。回を重ねるごとにグループの特徴や個人の性格が見えるようになってきて、あれだけ沢山いた人数も今はすっかり覚えてしまいました。

 アイドル組は一番好きになったグループです。4話はあいりちゃん+その他といった感じでしたが、9話では部屋の違いや絵の違いなんかも通して個人がよく見える回でした。そんな中で千紗ちゃん以外の3人がすごーく子供っぽく見えてくるんだよね、千紗ちゃんだって大人ではないのに一人でこのグループを纏めなきゃいけないような。だから11話で崩れてしまったときは、3人が子供の素振りのまま、自分なりに元気付けようとしてくれたのが何よりも嬉しかったです。依然支える役は千紗ちゃんでも本人が悪い気はせず、いざという時はリオさんも駆けつけてくれるし、家族も頼れる。もしかしたら身の丈以上にしっかりしてしまう人と、そんな人に周りが優しくしてあげられる事が私の好きポイントに刺さりました。

 無職組、1期の内ではかなり不安でした。そもそも事務所に入ったのに12話の間ずっと無職な人達もいるのがリアルだよね。刺激的だったのが7話、他のメンバーを見学してまわる中アフレコ現場だけは「やっぱりやめよう」って言うところ。声優の自覚が無い・・・ とは思いつつ、自分を卑下して憧れへのハードルが高くなってしまうような感覚は身につまされる思いでした。7話冒頭が本とかゲームしてる様子から始まるのも結構残酷だよね。そんな”聖域”扱いした現場も、8話でメイン組に視点を変えれば、神様でもない人間(あまつさえ同期)が自分に出来ることをコツコツ積み上げている様子が描かれて*10。そこで夢を抱えたまま消えていく人も現実にいっぱい居るんだろうね。でも厳しいことばかりじゃなく、例えばリエンヌはきっちり計画を立てられる人と見えたのは希望でした。12話の上映会の前に大人数だからって席を気にしてたり、絶対良い方向に作用しそう。

 ラジオ組もまだ危ういよね。今の世間で無名の声優さんがやるラジオってどのくらい聴かれるんでしょうか。無職組もラジオ組もちゃんとごはん食べられてるのかな・・・。なんだか分からないけど集まっちゃった! なグループだからか全体的にふわふわした感じだけど、ちゃんとしなきゃいけない部分はまほろちゃんが杭を打ってくれるのが好き。あと10話で作中のラジオ番組として本編の語りパートが出来るところすごく良かったよね。本人たちは別にラジオをするため集まった訳じゃなくても、今やっている事は視聴者の目線に一段上がると確かに役立っていて、まだどこに続くか分からない本人たちの夢にも何かしらの一歩を踏めているような。そんなポジティブな気配を感じました。

 メイン組、を含めてすごく良いと感じたのが作中でのアニメ制作の様子です。『CUE!』は声優アニメだからもちろん声優が主役だけど、一度アフレコ現場に入れば監督・原作者・音響・声優に目的の差は無く、ただ一つのアニメをより良くしようとする姿勢が見えました。声優だけがアニメを作るのではないし、反対に声優はパーツのように使われる存在でもない。目的の下に対等でいるから意見も言い合えて、声優から発信したものが確かにアニメへと波及できるところに声の力というものを実感しました。それが5話、あの生徒Aの声が先生の引き出しを開けて監督が慌てて原作を掴みに行くところとかめっっちゃくちゃ気持ちいい…… アニメ化は原作をなぞればOKではなく再解釈するものです。その美しさがいっぱいに見えた上で「ここが私の夢見た場所」と呟けるのは完璧でした。

 でも「ここが私の夢見た場所」は12話でもう一度言うんだよね。5話のときは憧れの場所だったものを、今度は自分の夢*11を叶えられる場所として。忙しくて夢なんか忘れそうだったのも事実として、無名で明日をも知れない状況で自分のやりたい事がどうとか、未だ手の届かない高い場所に感じるものだと思います。だけど名前のある役を演じられたこと、役に無名な自分を見つけてもらうことでやっと夢に対してタマゴになれる。ずっと悩んでいたのも知ってるから見ていて泣いてました。なんというか、夢を謳うアニメが第1話で持ってるラインに12話をかけてやっとたどり着いたようで、本当に始まりをやってる前半だったんだなって。さらに進んできた成果も鑑賞会でしっかりモノになって見えるのがたまらなく嬉しい、「〇〇が動いてる! 喋ってる!」ってはしゃげるのは特権だよね。しかもただ動けばいい喋ればいいではなく、あのモモミのカットが変わったのは陽菜ちゃんがアニメに、引いては作品とモモミの命に影響を与えた確固たる証でした。

 各話で細かいところも大好きでした。不器用な音響監督が「OK!」を言うときのちょっと高揚した感じとか、舞花ちゃんが優しくて怖い大人たちと取る距離感とか。そういう意味では10話もぼろ泣きしてしまいました、もういいじゃん辞めちゃおうよ声優なんて……から、本当に良かったね……まで。2クールで後半があるとグループ毎に(あの時はこうだったけど)と前半を思い出しながら見ることも出来るから、ここからどんどん面白くなること請け合いです。毎話じっくり見て楽しんだアニメでした。後半も期待大です。

 

異世界美少女受肉おじさんと

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 軽いノリと人の良さで笑って見ていました。0秒アカツキの!!!スタートも大好き。
 原作は昔同人界隈で超人気サークルを張ってた方ですね、今はCygamesに籍を置いてるみたい。隣に載ってるのは夫の名前で夫婦共同で作ってるお話、そういうの何だかほっこりしてしまいます。最近だと『ドラゴン、家を買う。』もそんな感じだったかな。

 最初のイメージよりもずっと楽しめたアニメでした。タイトルだけ見たときは、女になってチヤホヤされれば万事解決すると思うなよ・・・と思わないわけじゃなかったです。だけど蓋を開ければ、橘さんのチヤホヤされてェ~な欲はそのままに、むしろ200%の力で言い寄られて迷惑したり、本当に大切なたった一人が隣にいたりと、予期していた不快感はほとんど無かったです。その上でアホをやるから純粋に笑って見ていられました。

 2人は始めからお互いを意識してたわけじゃないし、モテて~って思う浅はかさも含めて橘さんな感じがします。とはいっても回想の度に神宮寺さんとの既成事実がもりもり出てくるあたり、女の子にならなくてもよっぽど罪作りな人だよね・・・。言い寄られる自分の外見を満更でもなく思ってるのも、モテるのに隠されるよりはよっぽど印象が良かったです。なんていうか大の大人がガキんちょやってるのを眺めることでしか得られないエキスがあるよね。橘さんは神宮寺さんと出会わなくてもそこそこ生きていけそうだけど、大人になって心に何か得体のしれない穴が空いてるのを感じていてほしい。

 神宮寺さん、橘さん以外の人と一緒になったとしても絶対うまく行かなさそう。全体的に登場人物がみんな好印象で楽しいのが大きかったです。中でも神宮寺さんはかなり融通が効かず、個人レベルで好きになれたかは分からないけど、太陽みたいな橘さんとペアになって初めて好きになれるのがやっぱりこのアニメだなと感じます。それからエルフさんとシュバくん、嫌いな人がいないでしょ。2人は出るたびにもうずっと笑っちゃって、エルフさんの「わたししぬの?」「そうだよ、かわいそうにねぇ。」とかお腹抱えて笑ってました。基本不憫だけどイカ討伐でちゃんとカッコいい場面も用意してもらえてる。シュバくんも特に後半にかけてどんどん好感度が上がったよね、あの笑顔を世界レベルで守らなきゃ……。たぶん2期の無いアニメだけど12話シュバくんしばらくお別れになっちゃうのかな、ずっと近くにいてほしい。

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 今期の黒井津さんと並んでどんな落ち込んだ日にも見て笑えたアニメでした。女神様が背景に溶け込んでダブルピースしてるの、あれを見てると何もかもがどうでもよくなってくるね。部屋の壁に貼れば毎日笑顔になれそう。幸せの塊みたいな時間でした。

 

その着せ替え人形は恋をする

 冬クールの覇権に近いアニメ。制作はCloverWorksでも特に『ワンダーエッグ・プライオリティ』の作風を感じることが多かったです。1話の暗がりから出てくるところとかぽい。監督は同作の第6話*12を手掛けた方、またメインアニメーターはあの第11話*13の作監さん。あっちは美しくもドギツイお話だったから、同じ雰囲気を裏表なく笑って見ていられるだけでも妙に嬉しかったです。

 私の中ではすっかり五条くんを眺めるアニメでした。いい子すぎる・・・。オタクがされて一番嬉しい言動をナチュラルにしてくるよね、好きなアニメを見てくれたりとか*14、人の好きなことを理解できないにしろ決して否定しなかったり。個人的に嬉しくて仕方なかったのが緻密な三面図を持ってきたところ。アレをやると普通周りからは引かれちゃうんだよね。なんか一人で張り切ってるとか、ウチらは関与しないけど勝手に頑張ってね、みたいな。実際に作中でも引かれちゃうけど、五条くんの隣には「すごい!」って褒めてくれる人がいて、ちゃんと手に取って目を輝かせてくれるのが嬉しくて。五条くんと喜多川さんどちらの目線に立っても最高なお気に入りのシーンでした。よかったね・・・・・・。

 少年誌原作だからエッチなシーンは必要として、たまに2人がそんな事情は忘れてただのオタクとオタクになってたのが良かったね。7話は女の子の部屋に呼ばれてるのに顎支えてアニメ鑑賞する人を見て笑顔でした。特に五条くんっていわゆる100%の聖人ではなく、喜多川さんを見て無害でいられる人じゃないんだよね。それでも好きなものの前には一旦忘れて等しく笑い合えるのはなんか良いなぁって。あんまり五条くんの徳が高いから、降りかかる試練もなにか釣り合いを取るもののように見てました。ちょっとだけ我慢しててね・・・ 。

 これは誤解でしたが、最初の方の喜多川さんはそこまで印象良く感じませんでした。純真な五条くんに服を作らせているようで。だけど見進めていくと、当時は服を作るコストが分からなかっただけで、その後もきっちり謝ることの出来る人だったんだね。「こういうのって上手い人がちょちょっとやってるんでしょ」みたいな特有の気持ちにも共感しました、何事にも絶対あるものです。加えて大きかったのが、喜多川さんって好きな事を好きにやる分、周りからあまりよく思われてないんだろうなと感じられて。直接的な描写は控えられてたのが救いだったものの、それを匂わせる場面はいくつかあったように思います。喜多川さんは周りがチョロいから自由にしていられるんじゃなく、むしろ誰に酷い噂をされようと”好き”を曲げなかった人に見えました。

 モデル・ファッションの題材だけあって一目で飛び込んでくる美が力強かったです。ジュジュ様とかトップコスプレイヤーだから、初登場時は鼻の高さや睫毛の長さ、スタイルがまず見えて。いや脚ほっっっそ……。描き込みの多さもここに関しては全力で効果を発揮して見えました。また完成形の衣装とモデルだけじゃなく、服が出来るまでの作業とか、メイクをする過程をこそじっくり観察してアニメーションに落とし込むのも見所でした。OPの布を丁寧に切る手付きとか好き。

 距離感や何も無い空間の使い方にすごくセンスを感じました。1話でちゃぶ台越しに嘘をつく場面は、前後のカットから実際はここまで遠くないんだろうなとか、笑わせられたけどなぜか不安になってしまうなとか。また別のシーンでは、喜多川さんはそんなに背が低いわけじゃないのに、五条くんが高すぎるせいで身長差が出来て、穴の空いたところを奥行きで強調されてるようだったり。五条くんの背が高いために面白く見せられる場面もたくさんあって有難かった・・・。

 動きに対する手数の多さがとんでもなかったね。例えば振り返る一動作が、髪を掻き上げ→手櫛して→顔を向けて→体が向いて→顔を向き直して→寄って…… みたいな。画像で伝わるかは微妙だけど。一連の流れで完成されてるのが美しいし、セリフと噛み合って、またこれをやると毛先のカラーやピアスが目立つから印象にも繋がって見えます。このシーンに限らず毎話見ていて目が離せない視聴でした。挙げればキリがないけど8話の海で靴を脱ぐ五条くんがワチャワチャ跳ねてるところとかも好き。

 そういえば8話→12話の繋ぎもすごく良かったね。海の景色から花火へ。最初は8話の江ノ島がぼんやり曇ってるのが不思議で、何か悪いことでも起こるのかなと思ったり。でも五条くんにとっては初めての海でこれでも「綺麗」だって言えちゃうんだね。そこで夏休みどこかへ誘う約束を果たしたのが12話でした。喜多川さん衣装制作にお金を払うだけじゃなく、ちゃんとお互いに与えるものを与え合ってるんだね・・・。8話時点では喜多川さんの方から五条くんを見ていつもの調子だったのが、12話では五条くんから喜多川さんを見て何かに気付くのもすごく良い。本当に「綺麗」なものってそりゃあね。

 最後も良かったよね、一番頑張った人に優しくしてあげられる。1期完結でも美しい終わり方だし、2期に続くとしても期待が持てます。全話を通してたくさん笑って感動して楽しめたアニメでした。

 

ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜

 原作は『モーニング』連載で視聴対象もちょい年齢層高め。一回犯罪者のTシャツにモーニングって文字入れてたよね、そこでいいんだ。人情とブラックユーモアの世界で入りやすく、アニメというよりはドラマを見ている感覚でした。と思ったら1年前すでにドラマで放送してたみたい。

 想像よりずっと楽しめました。1話OPから始まったときは綺麗な啓蒙アニメかな~と思ったよね…… 警察官なのに(警察官だから?)パワハラあり恐喝ありのヤバい職場環境、わたしなら1日で辞める自信があります。夢もへったくれも無いリアル丸出しの雰囲気に、なんとなく嘘の無さや世間話っぽい身近さを感じて楽しかったです。あの綺麗すぎて中身の伴わないOPとEDも表向きのキャンペーン動画みたいで一周まわって好き。

 6話の合コン狂騒曲とかめちゃめちゃ笑って見てました。カタギ呼びしたりここで一般人を捕まえておかなくちゃとか、もう感性が微塵も普通の人じゃないんだな・・・って。なのに普段が無茶苦茶な分、有事の時はしっかり頼り甲斐が見えるのがズルいくらいカッコよかったね。「オレの財布の札ぜんぶ置いてって!」「2000円しかねえ!」のところすごい笑っちゃった。

 他にもヘラヘラ油断してたときに限って大変な事件が起こっていたり。「注意しろ」と言う立場なのもあって、実際の警察官もずっと自分が気を張ってなきゃいけないんだろうなぁ、本当に頭が下がる思いです。11~13話は一連の事件を追ってまさに刑事ドラマみたいだったね。牧高さん超カッコいい・・・尊敬できる大人。犯罪者はもとより、出来れば関わり合いになりたくない人たちも沢山いましたが、本来は警察に関わらなくて済むのが一番だもんね。当たり前な日々の見え方がちょっぴり変わったアニメでした。

 

進撃の巨人 The Final Season Part 2

 まだFinalじゃない。すごーく複雑な話だからその辺は他に任せるとして、個人的にはあまり気負わずに見ていました。

 マーレ編に入ってから「巨人」がなんだか便利なパワードスーツになったように感じて。迫力はあってもなんだか緊張感は無くなった気でいました。そんな折の78話、ワインで巨大化した人間が街を埋め尽くしたときはさながら1期を思い出すようでしたね。力無き者はなんの抵抗も出来ず潰される、そういえば巨人ってこんな存在だった。

 びっくりしたのは79話でしょうか、記憶ツアーの回。ジークを抱きしめようとするグリシャの視線が本人よりもちょっと奥の方を見続けてるところ。あれは直接2人が存在してるわけじゃなく、グリシャが自分の後ろにいるエレンの目を借りて物を見てるから、目線は合っていなくてもジークを凝視している…… という場面でした。かなりトリッキーなことしてる。

 さらにツアーの中で第1話の景色に入るときは、鍵を見せるグリシャが実は大人エレンの方を見て話してたという長大な伏線回収。2013年放送の頃から意識された配置でした*15。アニメで数えて9年越しの回収ってまじ?

 今までずっと人種同士、仲間同士で裏切り憎しみ合ってきたから、83話ラストでライナーの頭を蹴っ飛ばして連合軍になったときはかなり嬉しかったね。やっと小さい人間が手を取って巨大なものに立ち向かえるようで。このアニメが世間を騒がせたドキドキって元々はそういうものだった気がします。

 次こそ本当に完結っぽいね。放送は2023年予定。ここまで来たら最後まで見届けます。

 

ルパン三世 PART6(後半クール)

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 ルパンを取り巻く女たちをテーマにした後半クール、前半に続いて自分なりに楽しく見ていました。

 実はルパンシリーズって元々PART5で終わりにする予定だったらしいよ。それこそ「時代」がもう違うからそろそろ……って。そこを汲みとり、新旧さまざまな脚本や価値観も取り入れたりして、勇退よりもPART6として出来上がったこと。そして私のような若輩者が見ても確かに面白かったのはカッコいいなと感じてしまいます。まだまだ面白くなるね。

 女の人が可愛いアニメなんて今時いくらでもあるのに、ルパンがそれを本腰でやって見せたことには思わず目を惹かれてしまいました。ちょっとした手の仕草とか、並んでも体に厚みの差が際立ったり、立ち振る舞いにも気品を感じられて。特別にポーズを取らない時でも居るだけで(この人は可愛い人なんだな)と滲み出てくるような感覚で見ていられました。

 15~17話の単話はめちゃめちゃ楽しかったね。15話は次元回、このカッコつけ男が……!! 次元が無口に語る煙草臭いシブみは分かるような分からないような、ですが15話は花嫁さんの目線から感情移入できて、あの優しくて損ばかりする人間に思い切り心を掻きむしられてしまいました。一番好きな回かも。16,17話はトンデモな回で考え込まずとも脊髄で笑えるような幸せな回でした。前半のラーメンもだけど五ェ門が何かしてるだけで面白いのはなんなの。あとLシステムって現実にもちょっとありそうな触れ込みだよね。

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 マティアさんの目が暗くなってからはきっと誰もが同じように食い入ってしまったと思います。最初は刑事のアリアンナさんが黒幕じゃないかと思ってて、真打登場にハラハラしました。特に19話後半のにじり……にじり……って化けの皮が剥がれて見える緊張感はドラマさながらだったね。個人的にはその前のルパンとマティアさんのばったりデート回がなんか好き。

 うたかたの島編も良かったね、なんにもない暇な時間とロマンスに耽る女の子。トモエに言わせればそれだってルパンの興味を惹くものだったんだろうね。愛の告白をさせるシーンもはっちゃけて笑っちゃいました、でも15話でカッコいい次元を見たからちょっと良いな、とか。

 22話、カセットテープの回は少し難しかったけど、あれはトモエに人生を狂わされた人間を未来から覗き見て、そこに同じ境遇のマティアさんが重なる回だったのかな。あの音声を傍受してたマティアさんの表情がどんどん険しくなっていくのが印象的でした。お花屋さんで不自由もなさそうだった頃からのギャップがすごいよね・・・。

 23話の衝撃は言うまでもないでしょう、あの不意討ちの銃撃戦パートは完璧でした。この人は本当に人を殺すと直感できるような。手前のルパンが視線誘導を外して回り込む一瞬とか口を開けてしまいました。テンポ、身のこなし、精神操作されている人間の足取りも。冬アニメ全体で見ても随一の名シーンだったと感じます。

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 洗脳に限らずルパンって結構悪党の顔をするんだね。メルセデスを追い詰めて銃を向けた時とかも。24話は悪党の生き方を問う最終回でした。途中トモエを手にかける前から、ルパンの手が血で真っ赤なのが強調されていたのはひとつ見ておく点だったかなと思います。普段がどういう印象でも泥棒には変わらず、血で染まってる間は悪だってやる。24話で女のマティアさんを容赦なく殴るのは少しびっくりしました、だけど地に堕ちきったマティアさんに何か言葉をかけるなら、ルパン自身が同じレベルまで堕ちて目線を合わせないと見ていて納得できなかったかも……とは思います。もしかしたら多少の誹りや危険よりもマティアさん一人の幸せを優先させるのがルパンという人なのかなと思ったり。

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 後編のラスボスは昔からの暗示、拘り、ルーツへの執着といったものでした。ちょっと想像が入るけど、それらを捨てて今のルパンがルパンだと言い張れるのは『ルパン三世シリーズ』がPART6をやったことへのアンサーのようにも感じました。昔から続いていて重く期待されてるものを変えるってなかなか出来ることじゃない。かといって伝統を無下にするわけじゃないのはラストシーンも雄弁だったね。毎話本当に楽しんで見られたアニメでした。

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ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン

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 いま最もジョジョ概念に近い人が主役を演じる第6部。アニメは追ってきましたが原作は未読でなんかカブトムシが好きな人がいるくらいの知識で見ています。

 奇しくも女性が活躍するのはルパンと同じテーマだったけど、こっちは1話からフルスロットルでまーー汚ったない。囚人だからか歯に衣が1mmも無いのが突き抜けてたね。確かに殴り合う話だから変に配慮してもらってもそれはそれでやり辛いかも。一方で、今まで男たちが世界を越えて冒険したのに比べて6部は狭い監獄の範囲にいる人を出来るだけ幸せにしようとしたり、人同士の関係を大切にしようと見えたのはちょっと良かったです。

 個人的には~5部とはまた見方の違うシリーズになりました。今まではどちらかというと、お気に入りの人を探してこういうところが可愛いとか、創作を読んで妄想を広げる楽しみ方をしていたものの、今期はどうしようかなと未だ手探りな感じはしています。

 それとは別にジョジョ特有の力強さは健在でした。なので(今日は元気が出ないな・・・)と思った日にパワーを貰うために見ることが多かったです。あのセリフを心の中で復唱しながら見てるとだんだん世界に入り込んでいって、自分が強くなった気になれるし若干モニターの外もパレットの色が変わって見えてくるよね。見えてこない? そう。

 パワーでいえば「取り立て人マリリン・マンソン」はとんでもない回だったね。ただのキャッチボールがJOJO印の香辛料をかけるだけであれだけ手に汗握る話になる。もう絶対に無理だ……!って状況からの大逆転と言い回しも大好きです。

 OPを歌うのも今一番カッコいい女性ボーカルの方。なんとなく雰囲気が1部に寄って見えるのは6部がジョースター家の血縁に関わるからだったりするのかな。EDも最初は綺麗だなーくらいに思ってたけど、神父の人が天国の話をしてからはちょっと見え方が変わったり。がっつり続きものなので、2クール目にも変わらず期待します。

 

ヴァニタスの手記(2クール目)

 ありのままでいられない人たちが、各々の抱える呪いを一つずつ紐解き、お互いを受け入れ一緒に居られること。毎話大切に見たアニメでした。

 1期と比べて自分の中の見方が少し変わりました。1期は花の都パリが舞台なこともあって恋愛アニメっぽく、誰が誰を選んで、誰が選ばれず、生涯を誓い合うのか、という所を気にしていました。それも間違いじゃないけど、ヴァニタスやジャンヌにとっては「何かを願う」ことがそもそも出来てなかったんだね。このアニメで誰かを愛することは、体を重ねて血を混ぜるとか、特定の一人に永遠を誓うというよりは、その人の爛れて汚いありのままを肯定してあげられることなのかなと思った2期でした。そういえば「真名を暴く」って治療法もその人のありのままを晒すことと同列の意味なのかもね。このアニメで癒されるべき患者の枠には他ならないヴァニタスたちが入ってるんでしょう。反対に真名を汚す者、ありのままを捻じ曲げる存在は敵となって対峙したように思います。

 死別エンドをバチバチに匂わせる1期だったから新EDでヴァニタスだけが歩みを止めて振り返るのはゾッとしました。そんなファンサービスならしなくていいよ・・・お願いだからノエさんの隣を歩いてて。十中八九ヴァニタスが先に死んでしまうんだろうなって、でも2期の範囲だとそこはまだお預けみたいだね。

 前半はジェヴォーダン編、本当によかった・・・。雪のお城、調度品、たった一人のお姫様と執事、異形の召使いたち。超個人的ですが幼いころ何もかもが嫌になったときはよくこういう妄想をしてやり過ごしていました。周りを拒絶して、何より自分が嫌いで。そんなおとぎ話がアニメになって現れたような風景に、胸の高鳴りや暗い感情を一つ一つ噛みしめて見ていました。

 クロエ・ダプシェも人間ではなく、素顔では愛されない人でした。復讐や大切な人を守りたい想いも本当として結局は死別を選んでしまう。このアニメは愛することと自分が死ぬことがすごく近い場所にあって、言い換えれば素顔を晒すなら死んでやるくらいの語気はあるような気がします。それほど美しい装飾を外した自分を見せるのは怖いこと。自分が愛されるに値しない存在だと分かってるなら、わざわざ中身を晒して拒絶されるより自分から他人を遠ざけた方がいいに決まってるもんね。だからこそジャン=ジャックの真っすぐな言葉には今期イチに胸を打たれました。やっぱり最後に助けられるのは孤独な牢獄の内側でずっと見続けてくれた人だけだよね。*16

 幕間の20話は特別に幸せな回でした。今まで散々アレもコレも済ませてきたヴァニタスとジャンヌに、もう一歩素顔へと踏み込めばまた別の一面が見えて。実際1期から続いてどんどん印象が変わってしまうんだよね。例えばその目線はドミニクさんがジャンヌを見る目線*17とも似ていて、後半にかけてはドミニクさんにも共感して見られました。

 加えて2期も可愛さのシーンがまーーー良かったね……! ずっと身悶えしてました。過去回想のあのふわふわな衣装ところころした表情が幸せの塊で、守られなきゃいけない世界なのに、守れないんだなあ……。また1期のデート回はジャンヌが振り回される側だったけど、20話はヴァニタスが苦悩する様子もたっぷり目に焼き付けました。おいしい。あのひと純ラブコメ世界に放り込んで幸せ漬けにしたら消滅しちゃいそうだよね。

 子供時代の回想は無垢で、それもまた本来の顔と言っていいのかも。だから「昔に戻って暮らそうよ」と提案するミハイルくんも100%間違っていた訳じゃないのかなと思ったり。もちろん本を使って人の在り方を捻じ曲げるのは敵たる所以だけど、心底嫌いにはなれない人でした。いや拾われたときのエピソード重すぎ・・・。逆にミハイルくんは研究所で身代わりになってもらった後は幸せで、現在進行形で手を汚し続けているヴァニタスとは違うから昔に戻ろうと言えるのかもね。今まで積み上げた汚さも見つめないと嘘になってしまう、報われない。大人なのに面倒臭いけどそれが大切なことだと思います。

 後半の事件はドミニクさんが渦中の人になりました。このアニメでドミニクさんが一番に好き。1期の感想に書きましたがドミニクさんは登場時こそ凄まじく悪い印象で、ヴァニタスとノエさんの間に割って入り、奪った片割れの男の顔を傷物にする女…… 的な厭らしさが目立ちました。そこから大逆転で好きになった訳ですが。なのに2期で改めて「じゃあ男のルイの方が良かった?」なんて話をするから閉口してしまって。そんなわけないじゃん。過去回想の姿も、今のドミニクさんも、大好きなのにどうしても自死に向かってしまう。それを選び直して、情けない自分を見つめることを誓うエンドでした。このアニメは自分の汚さも含めて認められるお話と思うけど、そのために不要な罪を重ねる必要は無いんだよね。ドミニクさんは道具のように使われたけど真名は穢されてない、人も殺してない、とハッキリ言ってくれるのが救いでした。

 また後半はヴァニタスとノエさんの対話の回でもありました。殴り合いの後、屋根の上でノエさんは裸足なのに、ヴァニタスは靴を履いて永遠にノエさんの方へは身体を向けないんだね。ヴァニタスの性格は今まで充分見てきたし、それは変えるべきものではないんだと思います。派手だった戦闘シーンとは逆に、屋根上のシーンは曇天で素朴で、飾らない表情で語られる雰囲気でした。そして一つだけ何かを願うことができるようになったのが嬉しくて。伸ばされた手をちょっと掴んでもいいかくらいに終わるのが、もどかしいけれどベストな終わり方に感じました。

 もどかしい中あのED見た…!? ずっとイヤだった最後ヴァニタスが振り返るところが無くなってノエさんと一緒に歩き続けるんですよ。うわーー最高・・・・・・。ノエさんの手を取れば未来が希望になるのか、むしろ本当に手を取ったのかすら分からないけど、隣を歩くことだけは確かに変わったんだね。思わず心中ガッツポーズでした。

 

スローループ

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 ゆっくり家族になっていく、近すぎる距離から始まった関係を1歩ずつ作り直していく足取りに心温まりました。

 制作はCONNECT*18、OPや随所でごちうさっぽい描写があったけど、そもそも原作者の漫画家になったきっかけが昔仕事で疲れたとき見たごちうさアニメだったんだって。癒してくれたものを自分で描いてアニメになってこうして動くって何だかすごい。

 全体で繋がったお話が見事でした。掴みからバッチリでしたね、再婚という激重ワードを筆頭に周りが忙しく変わる中、一足飛びに2人が家族の間合いから始まることにびっくりしました*19。そこから3話では今いる親を見つめ、失った親を想い涙を流せるようになって。7話ではやっと「結婚おめでとう」を初めて伝えられて、8話では血の繋がりに関係なく心配する親の気持ちがあって。話数を重ねる度にだんだん家が家へ、親が親へ、となっていくんだね。結婚式をすれば次の日はぼさぼさの髪で寝坊できるとかもすごく嬉しかったです、表沙汰にしないだけで今までそれすら出来なかったんだろうから・・・。

 仲良く話す2人を見守るのも心から安心できる終わり方でした。きっと1話のようなギクシャクを抱えたまま家族の形だけがあって何となく一生過ごす、みたいなことだって沢山あるんだと思いますよ。でもそうでない結末に辿り着くまでの筆跡が丁寧で、一緒に見届けられたことが何より良かったです。しかもここで終わりじゃなくアルバムには余白があるもんね。変わることを知れば未来はどうなるか分からないし、過去だって大変だったけど、それでも幸せを願ってしまう。それは今の2人を見ていると決して叶わないものではないと信じられます。

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 「最近、なんか釣りが楽しい」ってすごくいいフレーズだよね。好きなものをもう一度好きになれる。ひよりちゃんは別に釣りが嫌いにはなってないし、ただ何かと変わらないことを選ぶ子で、同じことを楽しいと思えるのはきっと・・・。変わること/変わらないことも一つ大きなトピックだったと思います。実際、釣りの話する時のひよりちゃんがニッコニコ笑顔になるのめちゃめちゃ好き。

 小春ちゃんがものすごい子だったね・・・。1話こそ(漫画だしこういう人もいるよね)くらいに思ってたけど、そうじゃないことだんだん分かって。不和を起こさないためにはあらゆる背伸びをして良い子を演じなきゃいけないよね。2話はまだ判別が付かない中「そのスニーカー正直ダサいと思ってた」って最後に言えるところで、もしかしてこの子は・・・と思い、3話で笑顔はお母さんに向けられていると分かったときは完全にノックアウトされました。賢くて、心から良い子。

 そんな小春ちゃんを祝福する8話は特に感動しました。ひよりちゃんと意見が食い違ったときも合わせに行かず自分を言えるし、崩れたときはひよりちゃんがごはんを作ってくれる。自分が気を張って永遠にお姉ちゃんを続けてきた先で、弱ったときは周りに補ってくれる人がいるのが心強くて、さらに今までの道筋だって力強く肯定してくれるのが大好きです*20。言うまでもないですが本心を二の次にして人格を演じるのって死ぬほど疲れるんですよね。笑って流した嫌だったことも全部覚えてる、しかも小春ちゃんにとって始めは家すらセーフティーゾーンではなくて。それだけに8話「ここがいい」で上がった花火には泣いてしまいました。

 釣り初心者だった小春ちゃんの上達譚も楽しかったね。こっちもお話と並行して紆余曲折でした。シイラ(幼女)を釣ったとき脚が震えるのはなんだか妙に嬉しかったです、あの体験は周りの目を気にして演じられるリアクションではない気がして。またポーズが面白過ぎるからスクショが流れてくるけど、6,7話も小春ちゃんに「今日の釣りはどうだった?」「うーん・・・」って繰り返し聴いてあげられる時間だったんだね。趣味に興味をもってくれた人に何も強要しないし、急かしもしないし、勝手に見切りをつけることも無く好きを追っていけるのはなんか良いなあと思ってしまいます。

 中でも12話は最高でした、小春ちゃんが自分で工夫して魚を釣れたところ。「ひよりちゃんほど大きくないけど自分で巻いたフライで釣ったぞ~」って感覚がすごく大切だよね。結局どれだけ人に言われて趣味をしたとしても実感は薄くて、でも色々やっている内に自分の中から(面白いな……)がポッと浮かんだとき、初めて ”好き” が生まれて趣味になるものだと思います。あの12話を見て、確かに釣りって面白そうだなと思わされてしまったのが印象深かったです。

 恋ちゃんがみんな好き、わたしも大好き。子供に見えて本当に子供なのに大人にならざるを得なかった人。小さい子に達観した台詞を言わせているのではなく、確かにこの人から生まれた言葉なんだろうなと不思議な実感がありました。2話のお互いよく分からない時点から小春ちゃんと傘を閉じて横に並べられるのとかすごく良いよね、ぜったい気が合いそう。

 11話でじっくり恋ちゃんの話をしてくれたのも良かったね。少し細かくなりますが、藍子ちゃんを見送って自分は座ったままのシーンとかウワーッて悶えてました。藍子ちゃんは水際に近づけるし当然二葉ちゃんが迎えてくれて、視線の先にはひよりちゃんだって居るのにやっぱり同じようには出来ないんだよね。魚に夢中になってる場合じゃないぞ・・・! なんて思いながらその場は終わって*21、でも後半で海凪ひよりのことを「やまひー」って呼んだら変わらない笑顔で振り向いてくれる、ここがもう最高に嬉しかったです。

 毎話可愛くて、癒されて、お話にもどっぷり浸かれる名作でした。ここまで書いてだけど『スローループ』はなんだか感想を書くのが難しかったです。だから最後に回しちゃったのもあるけれど。部分のことを言うとアレもコレも…… と帯で繋がっているから結局全部になってしまう感じがして。それだけこのお話が筋書きのものでなく、小春ちゃんたちの過ごした時間と体験のお話だったのかなと思います。

 

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 中国bilibili発のオリジナルアニメ。実は放送開始時は見てなかったのですが、冬アニメも折り返す頃、なんか面白いらしいぞと雰囲気を察して見始めました。めちゃめちゃ面白い。とりわけ本作はお話とキャラクター周りが強力で興味を惹かれました。目元にメイク入るデザインも好き。

 1話がキレのあるサスペンス、そこでしっかり掴まれた分、2話はラーメンの話になり少し親近感が増したようでした。映画的な大事件だけじゃなく人間関係レベルの話もしっかりやるつもりなんだと見えたみたいで。あまりにも強い引きでどんどん見進められた中、5話はまたガツンと殴られた感覚でした。「もしかしてこのアニメ重いな?」と自覚してからは、面白さに引き摺られるようにして大切に見届けた視聴になりました。ほんとショッキングな場面を見せるにあたって遠慮が無い・・・。

 写真を通して過去に戻れる、ただし干渉もできるから下手をやると過去改変になってしまうよ、というのが大きな話でした。1話の結末しかり、2話は逆にハッピーエンドを迎えられて、次はどうだとハラハラさせられました。特にトキさんに向けて、ヒカルさんや今の生活がこれだけ幸せだよねと確認してから、天秤の片側には今が無くなるリスクがあるんだぞと行動を選択させるのはかなりキツかった思いです。トキさんにかかる精神的負担がとんでもない。

 最初なんで見てなかったかというと、実はこの手のアニメにちょっと苦手意識があったんです。もちろんアニメーションの美しさには目を奪われるし、でもアニメというよりもプロモーションビデオ的というか、例えば時光のOPだってエモければ別に何だってよかったのだと思います*22。ただ時光本編はそんな思いを一部で覆すように、ふわっと感覚的な言葉にはなってしまいますが、お話とアニメーションが手を取って生まれる面白さのようなものが確実に感じられました。

 例えば4話の食卓のシーンはすごく面白かったです。怒ってるお母さんに、スキマの目立つ間取り、その場に不釣り合いなほど豪華な料理。なんとなく幸せな家には見えなかったんです。話の中でスキマがあるのはお父さんが欠けているからと分かって、しかも都会の話になるにつれてスキマは不安の印に変わっていく。家に寂しさを抱えてるのは2人ともだけど都会の話を切り出すのは子供側の不安だから背後のスキマも片方に寄っていくのかな。またお母さんが料理を取りわけるのを子供(トキさん)目線から眺めるのは一番見せたかった場面に思います。

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 その後、豪華な料理も家族を祝うためのもので、見た目だけの賑やかしじゃないと分かるんだね。幸せそうに見えなかった家が一気に守るべきものに変わって、その瞬間決して守れない事実も突き付けられて。このアニメ地に足をつけた途端に狩られるような感じがします。しかも回想がトキさんの家族に移ると、あのお母さんを眺めていた視線にとてつもない意味が生まれてしまって。急展開の中にもアニメ全体の力で情報を流し込むような周到さを感じられて、常に目が離せないアニメでした。

 他にもすごく良いと思ったのが11話、トキさんの過去話のところ。よくよく見返すと1話の時点で「写真館は両親のものだから追い出されるならここで首を吊る」とまで言ってたんだね。ずっと帰りを待ってるんだ・・・。11話では落ち込んだトキさんを”大家さん”がずっと元気づけていたこと、たとえ身長が逆転しても高い場所からずっと誤魔化して導いてあげなきゃいけないと思ってるような立ち振る舞いにグッと来ました。このあたり2クール目で何かあればいいなあ・・・ いつかトキさんが”大家さん”ではなくリンさんに向かって、同じ高さに立って安心させてあげられる日が来たら、泣いてしまうかもしれません。2クール目も期待大です。

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プリンセスコネクト!Re:Dive season 2

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 この1カットがやっぱり一番うれしかった・・・。

 今期一番キャプチャ保存先が重くなったアニメ、それくらいアニメーション側から伝えられる魅力の強い作品でした。言わずと知れた巨大なタイトルなのでCygamesの内製とひと括りにするよりは、回やシーンごとに携わってる人の個性を大きく感じる視聴でした。原作未読なので話の筋をどれくらい追えたかは自信ありませんが、風の噂だとスマホ版ストーリーとはまた別の話だったらしいよ。だから一応は履修を前提というより、アニメ単体で楽しめるものだったのかなと思います。

 1話のインパクトが凄まじかったです。美しさも顔芸もテンポも楽しくて仕方がなくて、このノリでやるぞー! という意気込みをびしびし感じました。秒レベルで面白いから画像を挙げれば本当にキリが無いくらい。特にあのにまーっとした笑顔がいいよね、つられて同じ顔になってしまいます。いわゆるお約束なシーンもめちゃめちゃ楽しい。

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 一方1話は楽しいだけでなく、なにか脅迫じみた気配を漂わせているのも確かでした。2期は「やる」ぞと予告しているようで。1話は幽霊の冒険者と出会いながら、美食殿の人たちの武器が執拗に映るのが気になりました。そしてラストが冒険者たちの武器を祀ったお墓なのも、いま冒険をしている美食殿にも終わりが待っているような感じがしました。

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 2話がほんとにね・・・ 陛下とキャルちゃんのやり取りがある度に胸がギュッ…となってしまいます。本当の血縁は別として、個人的には二人を有毒で本物の親子関係として見ていました。どんなにヤバい親でも子供の狭い視野から見ればたった一人の存在だし、大切な人を否定されたくない気持ちも。それに自分を犠牲にしてでも尽くさないと見捨てられてしまうかもしれないよね。

 ヤバい親を見習って子供も悪に染まってしまえたら楽だったのに、キャルちゃんは心の底から良い子だから・・・。視聴者の第三者目線だから陛下を指してあいつヤバいよ! って言えるけど、当人にとってはそうじゃないかもしれないね。陛下の台詞「私たちは血縁だから」も、子供をモノ扱いする人間が言うすごくモヤモヤする台詞で、そこに返される感情が愛情になってしまうのがやるせなくて。あれってキャルちゃんが愚かで騙されたというより本当に嬉しいんだよね。どうしようもなく共感してしまって、むしろ共感できない方が幸せなんじゃないかとか思いつつ。

 だからこそ2話はラスト月明りのシーンがあまりに暴力的で焼き付いています。キャルちゃんが望まなかったとしても無遠慮に照らされる光。きっと美食殿の人たちはキャルちゃんが何もしなくても救ってくれるけど、それは大切な陛下を救う結末にはならないんだよね。加えて2話はステージで光を浴びるアイドルの話でもありました。美食殿の前ではずっと自分を演じてきて本心が分からなくなってる人が、路地裏の暗闇で疲れ切って休もうとしてるのに、じわじわ迫る光がもう一度スポットライトの下で演技することを強要するものにも見えて。それでも立ってしまうのがキャルちゃんなんだね……。だから最後「ただいま」の台詞にはきっとあらゆる意味が籠もっていたんだろうなと感じてしまいます。

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 3話もすごかった…… 聖テレサ女学院の話。3話はうって変わって、人を可愛く・魅力的に描く点でより一層に楽しかったです。人気キャラだったりするのかな。また背景の意味不明な描き込みにも圧倒されてしまいました、図書館は気に入ったのか後でもう1回出てきたね。こう、ちょっと振り返るとか、話してる間の仕草もいちいち可愛くて。巻き戻しながら何度も見た回でした。あれが出来たら気持ちいいだろうね・・・

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 4, 5話も素晴らしい回でした。ただし最終話まで見てキーリが戻ってないことだけはどうしても納得できなかった思いです。もしかしたら何か見落としてるか、3期があればやるつもりなのかもだけど。せめて本物が髪に巻いたあのピンク色のリボンが忘れられていないことだけを祈ります。

 全部忘れて単話で好きなのは6話かもしれません。いちばんアホだった回、なんとなく1期の雰囲気を思い出すようでした。このアニメで「一緒にごはんを食べること」は特別な意味を持っています、だからクリスティーナさんがたい焼きを食べ始めたときはなかなかビックリしました。奪ってるし、粗暴に見えるけど全然悪い人じゃないのかもしれない。

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 7,8話もユニットの話をしながらひとつ区切りが付く回。7話はキャルちゃんとペコリーヌ様の姉妹として振る舞う姿がありました。2話時点では問答無用で救いに来るようだった美食殿が、ここでもっと近い存在になれるんだね・・・ 核家族の問題に部外者が立ち入れないみたいに、キャルちゃんを本当の意味で救えるのは、疑似でも家族の内に入って笑い合える存在だけなのかもしれません。しかもキャルちゃんを守ってあげなきゃいけない妹ではなく、色々と気を回してくれる姉と見てくれるのが嬉しくて。ずっと気張って罪悪感も抱えてきた苦しみをナシにするじゃなく、それもキャルちゃん自身と肯定して心から頼りにしてあげられる。あの瞬間があったから11,12話に繋がったんだと思います。

 8話、手紙の話がシンプルでなんとなく好き。縦通しの話はシリアスになりがちでも基本は毎話笑って見ていました。「プリ米」ってなんですか? 8話は全員でおにぎりを食べるのが大一番のシーンでした。みんなでご飯を食べる光景は、そこに自分が忘れられたくない思いがあって、確かな繋がりの中で囲まれている今が幸せなんだね。その孤独さはある意味でキャルちゃんの大切な陛下から見放されたくない思いとも似ていて、だから心で通じ合う姉妹になれるのかもしれません。

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 9話は陛下がキャルちゃんのおにぎりを食べてくれたことが何よりも印象的でした。誰かのためにご飯を用意すること、それが無駄にならなかったこと、ニヤけてちょっと早口になっちゃうこと・・・ 何もかもが嬉しい、これが最終話じゃないの? 9話はもうひとつラビリスタさんの向ける眼差しにもグッときました。命がけな裏の仕事を控えて、残し置く人を見送る視線。ペコリーヌ様たちがちょっと幼く見えて、中でもユウキくんだけが一回り大きく見えるのは、ラビリスタさんの贔屓ぎみな目を通した景色だからなのかなと思ったり。

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 10,11話は本当につらかった・・・ 悪い陛下が偽物だというのは分かってたけど、子供を人形にして操る、してはいけないことを見せつけられて。普段から笑って見てたからランドソルが壁に囲まれ暗くなるとどうにも陰鬱な気持ちになってしまいます。ずっと苦しんできたキャルちゃんの罪を悪戯に大きくしてこれ以上なにを償えと言うんでしょう。
 名前もない人たちが街を救うため奔走してたのは良かったね。一国の王女としてユースティアナの名乗りをあげるなら、民に含まれるのは主要キャラだけではないはずです。登場人物が多すぎるアニメにも関わらず、その上アニキたちの存在感が負けてなかったのは結構すごいことに思います。

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 12話がものすごく良かったね。陛下とキャルちゃんは家族や血縁よりも「プリンセスナイト」としてもう一度関係をやりなおせる。崖から落ちる陛下に手を伸ばすのは親の介護をする子供ではなく、あなたを守る者としての振る舞いでした。そして一度家族の枠から抜けてみると、今まで絶対の存在だった人もあっけないほど等身大に見えたりするんだよね。ご飯に誘われた陛下の「そんなのゴメンだわ」はどこか聞き覚えのある台詞で、きっとキャルちゃんが今まで美食殿に対して散々突っぱねてきた台詞と似ているのだと思います。あの陛下キャルちゃんよりよっぽど子供っぽいぞ……!! キャルちゃんにとって大切な人が討たれずに救われたこと、しかも気持ちが一方通行でずっと不安だったのが最後に似た者同士と分かること、ここだけでも満点の最終回でした。

 さらにラストに出す料理が本当に嬉しい……。このアニメで無くても、料理は自分や誰かの顔を思い浮かべながら一生懸命に作った結晶です。再会するとき、ペコリーヌ様はオーバーに元気な役を続けるし、キャルちゃんも一瞬素には戻るけど持ち直して気丈な演技を続けられるんだね。それぞれの弱さを肯定したまま、今まで通り、でも今までより確かに強い関係になって結びつき直せる。『もう一度、キミとつながる物語』にはきっと複数のあなたとキミが当てはめられるのだと思います。

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 原作未読でも笑って感動できたアニメでした。ところでミネルヴァって誰? みたいなところは残りつつ、回収の無かったところは3期への布石と思っておきます。他にも細かいところで挙げきれないほど楽しい時間でした。大好きなアニメです。

 

おわりに

 冬アニメは『佐々木と宮野』『ヴァニタスの手記』の最強の布陣に加えて『リーマンズクラブ』『異世界美少女受肉おじさんと』『錆喰いビスコ』さらに『その着せ替え人形は恋をする』とラブの気配がただならぬクールだった気がします。もちろん全部一緒くたにするでなく、それぞれの良さを一杯に享受した生活になりました。あるものは大切に粛々と見ては喜びの悲鳴をあげ、あるものは笑いながら感想を垂れ流して…… と自分なりに楽しめたクールでした。

 また"家族"のキーワードも目立ったように思います。『スローループ』『プリンセスコネクト!Re:Dive season 2』『時光代理人』など。言葉そのものは月並みでも、それがアニメの中でどう言われていたかを手繰るのも楽しいものです。特にプリコネは初見で結構圧倒されちゃったこともあり、見返すほどに良さを発掘できる感覚がありました。

 続編を控える中では『CUE!』がやっぱりイチオシです。まだ間に合うので未視聴なら今から見ても決して損はしないアニメだと思います。

 感想は個人のもので決めつけるものではありません。自分自身で感じたことが何より尊重されるものと思います。反応やコメントも嬉しいです。

 冬アニメもとても楽しい時間を過ごせました。続きます!

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*1:子供っぽさが目立つのは何か意図があるのかどうか。

*2:「大人になる」というニュアンスを含めてもいいのかもしれません

*3:もちろん全部がそうじゃないとは思います

*4:お嫁さん呼びした手前あれだけど、ミロさんはやっぱり男の子なんだなと感じることも多かったです。バグに拍車がかかります。

*5:『体操ザムライ』ともまた違う感じがします

*6:最終話で言われた瞬間、宮澄さんがチラッと本当に嫌そうな表情をするんだよね。あの顔は若い白鳥さんの聞き分けの無さにイラ立つのとは別に、楽な退路を断たれた人のもっと打算的な気持ちもあったのかなと思ったり。

*7:ミランジョのお母さんを殺した人たち

*8:当時はリアタイで見てて、人によって「喋らないのがつまらない」って言う人と、スッとコインを賭け始める人に分かれて見えたのも面白かったです。どっちが良い悪いじゃなくて、それぞれアニメに何を求めて見てるかに縞模様が出るみたいで。各々が感じたものについても聞いてみたいです。

*9:なんの巡り合わせか『明日ちゃんのセーラー服』と『CUE!』の風船はどっちも同じ方が原画をされてたそう

*10:もしくは"天性"な声を生まれ持った志穂ちゃんでさえ悩んでいて

*11:昔から好きだったアニメを演じること

*12:すき焼き回、昨年10選に選んだ回でもあります。

*13:フリルちゃんの回

*14:それもヒトの気を引くためにじゃなく、アニメを見てこれ面白いですね!って言ってくれるところが。

*15:下2つ目は第1話のもの。話しているグリシャは見えないようになってます。

*16:白状すると、それこれの経緯で執事萌え・礼服萌えが持病になっていてジェヴォーダン編はかなり理想に近かったです。異形の召使いに自分を殺す力を与えておくのとか名目はどうあれすごく頷ける

*17:胸元の開いた服で誘惑する人から、純粋で可愛い人、かと思うと守る必要が無いくらいパワフルで、綺麗すぎて憎らしくすら思うような人へ

*18:SILVER LINK.系列のところ

*19:画像1枚目は左右の石の柱がギュッと押し込めているような感じで

*20:なんか『CUE!』の感想でも同じようなこと言ってますね

*21:しんみりした時は小春ちゃんがすぐギャグ顔で近づいてくれるのも良いよね・・・

*22:これは決して良くないってことじゃなく、私個人がアニメで見たいものと向こうが見せたいものに文化の違いがあるよ、くらいの意味合いです。