はじめに
絵が動くと楽しいので2回目のブログを書きました。1回目はこちら。
前回は歩くために少しだけ髪を揺らしました。でも次はもうちょっと動きのあることを出来たらおもしろいかも。やっぱりどんなアニメでもたくさん使われていて、簡単そうな動きを狙いたいです。何もわからないけど何かわかるようになりたい。
なにしよう
例えば2人が並んでいて、1人が話し始めると、もう1人は相手の方を見る場面
会話パートなんかは殆どがこの繰り返しかもしれません。前回の記事でヒトちゃんは頑なに前を向いて譲らなかったけど、いろんな場所に視線を向けられるようになったら楽しそう!呼び方これで本当に大丈夫?
目(眼球)を動かすだけでも最低限は……ですが、あんまりうまく行かなさそう。やっぱり見たい方向へ顔をぐるっと向けるんだと思います。
1.やってみよう
スタートとゴールの顔さえ決めてしまえば、間はそこそこ自由に中間を取っていくだけでもなんとかなるのでは!
※イメージ図
まずは隣を向かせるために、正面(1)と横顔(5)を用意します。
用意しました!!!
・・・・・・。
シンプルなことをかしこまってやるのが一番難しいね。慣れた人なら身体が基礎を覚えてるかもですが、全部忘れちゃったので改めてイチから思い出して修行をしました。その道中で買ったゲームも1本クリア。横の線をもりもり引いてパーツごとの高さを合わせています。
時間かかったけどまだ2枚! 次は間に入れるための3枚分…と思った矢先、これくらい形が遠いと重ねても訳わからなくなってしまいました。斜めを向いた顔がなかなか取れません。
本当ならこれくらいなんとかするのかもしれないけど、、、できなかったものは仕方ないので、補助線頼りで斜めの顔を新しく作ります。
途中でどうしても「なんかヘンだなー」に憑りつかれたときは、もういちど前後で重ねてみたり、同じ場所から長さを比べたりしました。なんかカタマリの出っ張った部分を叩いてお団子を作ってるような感覚…。
斜めの顔ができました。測ったわけではないですが、これは間の2番にしちゃいましょう。残りも作ります。
3番作成中。
このくらい角度が近づくと輪郭も少しは取りやすいです。ちょっと楽になってきたかも……!
4番作成中。
奥の目はまつ毛しか出していません。今まで左頬だったラインも奥に隠れて鼻筋が見えるようになってきます。難しい…。
5枚分できました。前後をパラパラ見て確認と修正をしつつ、重ねて再生します!
↓ ↓ ↓
色々アヤシイところはありますが、なんとか横を向いてくれた気がします。ついでに肩も微妙に傾けてます。
時間はかかったけどやってみようでここまでやればもう十分なのでは?
よかった。
2.完成…?
そういえば最初に思っていた”目を動かす”についてはノープランでした。
また改めてアニメでの動きを見ていると、いくつか違うところや画面で起こっていた事に気付いてきます。
(『恋する小惑星』4話 わくわく!夏合宿!)
ここ好き
等々、いろいろ見ながら比べていくと、
・目が動きそう*1
・まばたきをしてる
・頭の回る量が違う
・頷き?が入ってる
まずはこのあたりを気にしながらひとつずつ見てみようと思います。
上は一例ですが、いざ探してみると色んな使われ方が見つかってたのしい…! 記事の最後の方にも少し記載があります!
3.視線を先に動かした
・モノを意識的に見るとき、目が先に動く
今は顔の向きと目の向きがずっと同じです。しかし、何かを見よう!としたとき最初に目が動いて、頭はワンテンポ遅れて付いていくはず。目は瞬間的に動きます。
2,3,4番目でそれぞれ2パターンの目線を追加。横を向くときは横を、折り返すときは正面を目で追うようにします。
こんな感じでいいのかな……
↓ ↓ ↓
面が見やすいよう色付けしました。「顔が回る」動きから「見る」ようになったかな・・・どうかな。。。
がっつり頭が動いている分、目の移動はそれほど目立ってないかもしれないです
4.瞬きを入れた
・視線が変わるとき、まばたきが入る
これもまだ簡単にできそう。振り返るまでに5枚使っているので、
(開ける)→(半目)→(閉じる)→(半目)→(開ける)
の順で瞬きをさせられます。5枚だと便利。
ただし本当に半目にするとかわいさが大変なことになってしまうので、←のようにちょっと下げるくらいにします。
下まぶたは固定で上まぶただけが動きます。ふたえの線はまぶたと一緒に下がって、まゆ毛も少し下げました。
↓ ↓ ↓
いい感じなのでは…!? 目がパチっとするだけで「右」と「正面」で視線が変わったことがハッキリとした気がします。最初よりも生きてるっぽさが増えた!
ここまででいったん休憩。次からはまた新しく絵を入れようと思います。
いや、やっぱり何かおかしく見えない…?
横を向いてから・・・ 正面を向く直前までいって・・・ ↑↓ここがガクッと急に変わった感じがする 違和感があるわりに、横を向くときはそこまで気になりません。正面を向くときヘンな感じがします。どちらも同じ画像を使っているのに…。 この原因は、中の3枚を右寄りに詰めていたことにありました。 どういうこと??? たとえば、それぞれ鼻の位置にタテ線を引いてみました。”右に詰まってる”の大体のイメージです。 こうすると横を向くときは「スタートが早く、ゴールはゆっくり」な動き、 このゴールが早く、のところがピタッと急停止したような違和感を生んでしまいました。安易に使いまわして逆再生したけど、それだとうまくいかないんだね。。。 ↓ ↓ ↓ 正面を向いたときなびく髪を2枚入れました。 たとえ急停止するような振り向き方だったとしても、これなら自然に見える! (上では説明のため絵の上に線を引きました、でも自分じゃない人の完成品に線を引いて良し悪しを言うのはやめようね…!) ーーー (押すと広がります)
反対に、正面を向かせると「スタートはゆっくり、ゴールが早く」動きます。*2
今回はあまり深く考えずに中の3枚を作っていましたが、どこを詰めるか・緩急をつけるかはとても原始的で重要なポイントでした。ちょっと適当に割るとすぐに違和感として伝わってしまうのおそろしいね・・・。何気ない顔して普通に動いてるテレビアニメは実はすごい。
5.角度を減らした・曲線上で動かした
目やまぶたなど細かいところで人間アピールをしました。しかし全体的に見るとまだ動きが固いというか、教科書的というか。
そもそもこんなに大きく顔を回さなくて良かったかもしれません。実際に誰かが隣にいたとして、ぐいっと90°向くとガッツキ感があるし首も痛い…。
また、角度がつくほど顔が圧縮されてしまうので、表情が見えにくくなってしまうという一面もあります。
はじめの設定を思い出すと「2人が並んでいて、1人が話し始めると、もう1人は相手の方を見る。」でした。
状況に立ち返るなら、(見たいものが真横にあったとしても)ちょっと横を向く程度でいいかもしれません。 *3
お顔がたくさん見えると・・・うれしい!
作業としては前回の1番・2番をリサイクルして、2番はゴール地点にしました。ここからまた新しく間を埋めていきます。
同時に、途中でアゴや鼻など全体の各パーツを少しだけ沈み込むようにしました。
今までは横一列に移動していました。スーッと滑るような感じ。これを曲線に沿って移動させるようにすると、もっと人間っぽく動いてくれそうです。
↓ ↓ ↓
角度を小さくしても、じゅうぶん横を向いたように見えます! 縦には少しさげたくらいでしたが、直線的な動きが無くなった分かなり印象が変わりました。ちょっとはアニメでよく見る感じになったんじゃないかな…。
ひとまずここまでです!
「横を見る」というと頭が回転するんだなぁくらいに思って始めましたが、単に回すだけだとなかなか上手くいきませんでした(単に回すだけも簡単じゃなかったけどね!!)
でも比べて見てみると実は色々な工夫があって、絵を生き生きとさせることができました。アニメをより良く見せるために誰かの時間と努力がいっぱい詰まってるんだよね…。
上でやったことは一例です、というよりまだ横しか向いてない!!
より自然に、より人間っぽく、という土台部分ばかり気にしましたが、もちろんお話の上で見せたいものを目立たせたり、キャラクターの性格や心情に沿った動きをさせて「なんか良い」演出へ膨らませることができます。
以下ではなにかを見てるシーンを漁りました!
もう1度テレビアニメを見る
(『魔王城でおやすみ』1話 眠れぬ城の姫 )
目に引っ張られるように頭が動いてます。後ろを見るとき、これくらいの浅い角度でも顔を見せたまましっかり後ろを向いてる感じがします。左奥の棚に向かって全体的に視線が集まる間取りなのも助けになってるかも。ぎっこんぎっこん体の向きを直すの好き。
(『恋する小惑星』2話 河原の天の川 )
笑顔からキョトン顔へ。ぱちくりしてかわいい。
瞬きありですが、5枚使って横を向くうち( ˘-˘ )顔になるのは2枚目でした。(上で目を閉じさせたのは3枚目)早めに目を閉じてもいいみたい。驚いた表情とか快活さが出せていい感じ。茶目っ気を効かせたいときもよさそう。
(『恋する小惑星』1話 二人の約束 )
同じタイトル1話から。一呼吸おいてゆっくり目を向けたり、長い距離を素早く振り返ったり。短い中でも個性が光っています。ここは物語のうち初対面のシーンにあたります、一目見たときの印象に色が乗っているとうれしい場面。なんとなくこの人はどういう人なんだろう、赤髪の人は冷たい人なのかな、と引き込まれる気がします。
(『SSSS.GRIDMAN』1話 覚・醒 )
奥から手前へ、こっちを向く以外にも頭に角度を持たせていろんな表情ができそうです。こういうアゴが立体的なデザインのキャラなら特に、アゴの裏地帯(?)を見せつけるような顔がよく映えます。
(『こみっくがーるず』2話 今日から学校でした )
グルッと大きく振り返ります。入学早々で友達に囲まれる小夢ちゃん(1枚目)の背中を追いながら、クラスで友達を作れなかったかおす先生がため息をつくシーンです。
ここでは視線の先にあるものが大事。ちょっと傾いて振り返るよりも、大きく振り返って後ろには一体何があるのか、後ろにいたのは琉姫さんたちだった、かおす先生の周りにはすでに暖かい人たちがいた。と見せたいものを強調しながら流れをつけることができます。*4
おわりに
絵を動かして楽しかった。それと同じくらい、動く絵を見るときの引き出しを増やしたいな…!という気持ちもあります。
もちろんアニメを1周目から「ここは大きな角度で振り返ってるから!」みたいに見てる訳じゃないですが、後からじっくり見たときここのこういうところが良かった。って自分の中に落とし込んでいけるようになりたい。
あとは、もうちょっと短時間でブログを書けるようになりたいね…。
以上です!
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