【基礎編】ワールドダイスターと向き合いたい【アニメ・ユメステ考察】

久しぶりにドはまりするタイトルに出会ってしまいました。

アニメ『ワールドダイスター』および、アプリ『ワールドダイスター 夢のステラリウム』のことが分からない自分に向き合い、なんとか分かるようになりたい!ともがく取り組みです。


この記事の目的とお願い

  • 『ワールドダイスター』を全話ひと繋ぎに見る記事があまりにも少ないので自分で作りました。
  • 文字にして自分が理解したいのと、「よく分かんなかったな~」って人に読んでもらうのが目的です。
  • ネタバレがあります。
    ーーー
  • 自分以外の視点からの意見が欲しいです。分かることを増やして解釈をアップデートさせたいです。
  • 匿名コメントどんと来いです。送信すると一旦非表示でこちらに届くので、ページ下部に表示されるのが嫌な方はその旨お伝えください。下の [コメントを書く] からお願いします。
  • 明らかな間違い、妄想があると思います。解釈はいち個人のものと捉えてください。内容を鵜のみにするのでなく、自身がこの作品を見て考える材料にしてもらえたら嬉しいです。
  • 少しでも検索にかかるかと思って【考察】なんて付けています。ごめんなさい、そんな大層なものじゃないです。。。

 

本ページは【基礎編】です。話数、演目ごとに別記事を用意しています。
一覧は各演目についてからご覧ください。

※本記事から色んな記事に飛べるようになっています。

・ワールドダイスターになれる人って?

「明日の自分を信じられる人よ!」(第一場)

「明日の自分を信じられる人」です。

なりたい姿になれると信じられること、他人ではなく自分に願いが向いていることが鍵になります。このルールに沿っているかどうかで本編での成功/失敗は大きく変わってきます。

 

・センスってなに?

「センスは可能性。それは夢を叶える力、とても強く眩しいものよ。」(第十二場)

いくつか意味があります。

  • 舞台で発揮する特別な力
  • 役者としての可能性

より重要なのは後者の方。自分に自信の無いここなが「センスが感じられない」と突っぱねられるのは、ふわっとした言葉で貶されている訳ではなく、役者としての可能性が無いことを見抜かれてのことです。

センスは光として目に宿ります。そのためこのアニメでは視線がどこを向いているか、自分の可能性をどこに預けるのかがひとつのターニングポイントとして描かれます。

ワールドダイスターになりたいのであれば、目を向けるべきは自分自身です。ここがブレていると負けます。たとえば第十二場では自分を見ることのモチーフとして鏡が登場し、これは演目/ストーリー上の両方に意味のあるものだと考えられます。

 

・静香ちゃんって何者?

一言でいえばここなのセンス。もう少し分解すると以下の役割があった人です。

  • ここなの理想像
  • ここなの舞台に必要だった観客/相手役
  • ここなが自信を失って抱えきれなくなった気持ち(負の感情)の拠り所

ここなは両親が忙しく孤独な子供時代を送っていました。静香はその不足を補うべく作り出された人格です。

 

・なんで静香ちゃんは途中で消えたの?

静香は作中で二度消えます。

第六場では、ここなが八恵の引き立て役に成り下がったときに見失いました。静香はセンスの塊です。そのため役者としてのここなの可能性が閉ざされたとき、静香もまた見えなくなります。

第十一場では、静香は「返すね、この気持ち」と告げて消滅します。これはここながファントム役を演じるためには負の感情も必要だったことから来ています。

もう一度静香がどうして生まれたのかを見ると、

  • ①ここなの理想像
  • ②ここなの舞台に必要だった観客/相手役
  • ③ここなが自信を失って抱えきれなくなった気持ち(負の感情)の拠り所

このうち、①については作中でここなが理想を追い抜いています。成長する中で静香でさえ驚くような演技が出来るようになりました。②も作中で獲得しています。シリウスに入団が叶い、カトリナや八恵といった強力な相手役が手に入りました。

それらは良いことなのと同時に、ひとつずつ静香の存在理由を剥ぎ取っていくことでもあります。そして③を事もあろうに自分から返すことで、いよいよ静香は消えてしまいました。

しかし、それでも残るものがあります。それは静香がシリウスの舞台を見るうちに湧いた「自分も舞台に立ちたい」という欲求、そしてここなと交わした「ワールドダイスターになっていつか一緒の舞台に立つ」という約束です。第十二場にて静香は夢のような存在から、一人の役者として生まれ直します。

※他にも新幹線の中でここなと再会するまでの期間も静香は見えなくなっています。

 

・信じること、信じさせること

鳳ここなは一般的な「夢見る少女」なんかではありません。本人の性根はいつまでも気弱で、夢に対して悲観的で、すぐに挫けてしまう人です。なかなかイイ感じの悪口も(負の感情の拠り所である静香を通して)言える子です。

ワールドダイスターになれる人は明日の自分を信じられる人……とはいっても、そう簡単に信じられるものではありません。未来がどうなるかなんて誰にも分からないのです。

それでも叶えたいから、目標は実現できると自分自身を信じさせているのが鳳ここなです。作中ではこの振る舞いを指して「演じる」という呼び方をしています。直接自分を信じることが難しくても、そうあれと演じることで、ここなはワールドダイスターになりうる資格を得ています。

捉えようによっては虚勢といえるものかもしれません。ただ本作の未来のスター達は、たわ言のような夢に耽るのではなく、自らの選択と行動によって明日を切り拓く姿を見せています。

 

このフレーズはOP『ワナビスタ!』の冒頭にも登場します。

♪ Wanna be a star! 信じさせてあげる 素敵なStoryを

どうしたってある不安や不確定さは内に秘め、それでもこちら側に手を伸ばし「あなたにこの物語が素敵だと信じさせてあげる」と力強い宣言をして、このアニメは幕を開きます。

 

・各演目について

演目ごとに別記事を用意しています。

各演目にはシリウス流のアレンジが加わっています。抽象的なイメージを含み、元のお話に関連する部分もあるので、かなり手ごわい内容になっています。しかし見れば見るほど味わい深さが増すお話で、きっとこの物語を少しは信じてみようという気にさせてくれるはずです。

  • 人魚姫(第一場)

  • 竹取物語(第二場、第三場、第四場)

  • アラビアンナイト(第五場、第六場、第七場)

  • ロミオとジュリエット(第八場)

  • オペラ座の怪人(第九場、第十場、第十一場、第十二場)

記事を読んでなお、考える余地がふんだんにあるお話です。自分なり見て思ったことをどうか気軽に教えてくださいね。

 

・各劇団について

アニメはシリウスに絞った話でしたが、ゲーム版では4つのメイン劇団が登場します。

たとえばシリウスにおいてセンスは超重要なものです。しかしEdenはセンスに否定的だったり、電姫にはセンスを持たない子が居たりします。アニメで描かれた通説は、劇団によってはまた異なる切り口から再解釈されるかもしれません。

ユメステの各アクターについては以下も参考にしてください。

 

・小ネタ、雑談(随時更新)

・ジュゴンってなに?
ボツになった初期設定から生まれたキャラらしいです。ワールドダイスターになる可能性が強い人にほど懐く動物、と見ておけばいいのかも。

・ここなちゃんって幼女に甘くないですか?
どうしよう、もし自分の幼少期が孤独だった反動で過剰に幼女を愛でてたら……。

・カトリナママはどうして静香のスカートをめくったの?
図々しさもワールドダイスターたる素養の一つと言われています(第七場)ちなみに発信源は本人です。

・シリウス流アレンジって悲劇ばっかりじゃん!
アレンジに柊先生が関わってるなら、先生は幼い頃見た『リア王』に感銘を受けているので(第八場)その影響なのかも。ただ途中から風向きが変わるかもしれません。

・さっすーはなんで蝶々を怖がるの
第八場になにか手がかりがありそう。

・学校でのここなカトリナの席順見た?
ここなが窓際の一番後ろの席、カトリナがその隣、そして二人とも転校生です。ワールドダイスターって学園青春ラブコメだったのかも。

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